tag:blogger.com,1999:blog-84036424155621162592024-03-22T05:04:47.075+09:00北野研究室群馬県立女子大学文学部美学美術史学科元教員の北野雅弘のブログ北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.comBlogger100125tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-31713510795297418312022-03-05T20:29:00.005+09:002022-03-05T20:41:35.937+09:00<h1 style="text-align: left;">コースマイヤー『美学:ジェンダーの視点から』の翻訳について</h1><p style="text-align: left;"><span style="text-align: left;">このページは、多分2009年にコースマイヤーの『美学』が出てそれほどしないうちに自分のウェブサイトに掲載したもので、その後そのサイトがプロヴァイダーの消滅により消えてしまったのでそのままにしていたのですが、コースマイヤーを読みたい学生に</span>私のページを紹介しているという先生がいらしたのでこちらに復活しました。もともと二ページなのを一つにまとめました。今では、ディッキーの芸術定義もダントーのアートワールド論も邦訳があり、彼らの議論についての誤解は減っていると思うのですが、コースマイヤーの邦訳で理解する人もいるでしょうから再掲しておいていいかと思いました。説明の中には私の誤解もあるでしょうが、ディッキーとダントーの議論をなるべく噛み砕いたものになっているとは思います。</p><div><h3 align="center">(1) ディッキーの芸術制度論</h3></div><p> コースマイヤーの『美学:ジェンダーの視点から』の翻訳が出版された。最近はフェミニズムの視点からの芸術論も日米共に議論が盛んで、特に美術史の家父長主義的な記述の書き換えや、芸術実践でのジェンダーの前景化は欧米諸国ではかなり進展している。コースマイヤーは、美学という女性を対象化する傾向の強い学問領域にも、この新しい傾向を意識させようと努力している研究者の一人だ。その時に彼女の理論的根拠の一つとなる芸術哲学が、ジョージ・ディッキーの芸術制度論と、アーサー・ダントーのアートワールド論であり、彼女は一定のページを費やしてこれら二人の哲学者を論じている。このページと次のページでは彼女が紹介しているこれら二人の哲学者の議論が、この翻訳では誤って伝えられていることを示す。</p><p align="left">ディッキーはアメリカの芸術哲学者で、ほぼ同世代のアーサー・ダントーの論文「アートワールド」に影響を受け、独特の芸術の定義を作り出した人だ。それは、「芸術と芸術でないものを区別するのはアートワールドだ」という見解である。「アートワールド」は耳慣れない言葉かも知れないけれど、ディッキーの場合、元々は、芸術を提示するための制度的枠組みを示していた。芸術家とか、批評家とか、そういった人々で構成される制度である。ディッキーはこれがダントーの「アートワールド」論文の見解だと当初は信じていたのだが、ダントーにおいては、「アートワールド」とは第一には芸術作品の世界であって、芸術作品そのものの相互連関を意味していた。ディッキーではまずそれは「芸術作品を取り巻く制度」であり「枠組み」だ。</p><p align="left">で、ディッキーの芸術定義は、その初期の段階では次のように変遷する。(以下引用はGeorge Dickie:Art and Value(2001)より)</p><blockquote>(1)「A work of art in the descriptive sense is (1) an artifact (2) upon which society or some sub-group of a society has conferred the status of candidate for appreciation.(記述的な意味での芸術作品とは、(1)人工物で、(2)社会や社会の下位集団が鑑賞候補の地位を授与するものである。)」</blockquote><p align="left">ディッキーはすぐにこの定義の欠点に気づく。これじゃまるで社会や社会の下位集団が一丸となって芸術作品を作るみたいだと。</p><p align="left">で、彼はその定義を変更する。</p><blockquote>(2) 「A work of art in the classifactory sense is (1) an artifact (2) upon which some person or persons acting on behalf of a certain social institution (the artworld) has conferred the status of candidate for appreciation.(分類的な意味での芸術作品とは(1)人工物で、(2)ある社会的制度(アートワールド)を代表して行動する何らかの一人ないし複数の人物が、鑑賞候補の地位をそれに授与したものだ。)」(1971)</blockquote><p align="left">あるいは</p><blockquote>(3)「 A work of art in the classificatory sense is (1) an artifact (2) a set of the aspects of which has had conferrred upon it the status of candidate for appreciation by some person or persons acting on behalf of a certain social institution (the artworld).(分類的な意味での芸術作品とは、(1)人工物で、(2)その諸側面のある集合が、一定の社会的制度(アートワールド)を代表して行動する何らかの一人ないし複数の人物に<span style="text-decoration-line: line-through;"></span>、その人工物への鑑賞候補地位を授与させたものである。」(1974)<br />(<a href="https://twitter.com/zmzizm/status/530413426615410688">https://twitter.com/zmzizm/status/530413426615410688</a> によって訂正(2014/11/30)。以下の文章にはそんなに影響ないか)</blockquote><p>(2)と(3)には違いは殆どない。鑑賞候補地位の授与は、いずれの場合も、アートワールドを代表して行動する一人ないし複数の人物によってなされる。(3)は(2)と、その人物による地位授与が作品の何らかの側面と全く無関係であるという可能性を明示的に排除しているという点でのみ異なる。</p><p>とりあえず(3)までをディッキーの芸術定義の初期ヴァージョンとして、その特徴は</p><ol><li>「分類的な意味」での芸術作品の定義を行おうとしていること。つまり、ここで言われているのは、「芸術の域に達している」とか言うときに使われる価値評価のニュアンスを全く含まない限りでの芸術概念の定義だということ。</li><li>アートワールドを代表して行動する人間が人工物を芸術にすると考えていること。</li><li>鑑賞候補の地位の「授与」行為の存在が人工物を芸術にすると考えていること。</li></ol><p>の三点だろう。そのどれにも突っ込みが入ることになる。(1) 芸術って本当に価値自由に定義できるの? (2)アートワールドを代表して行動する人間って誰よ?誰がそいつにそんな権威を与えたんだよ。(3)「授与」行為って何よ。「汝芸術なり」と言って何かを芸術にすることなど出来るの?</p><p>最大の問題が(2)だった。ウォルハイムは次のように言う(大意)。「アートワールドってどうやって代議員選ぶん?選挙でもやんの?選ばれたとしてさ、すべての候補検証すんのん?地位の見直しはするの?そもそもそんな権威を持つアートワールドなんてあるの?」「そもそも誰かが地位を授与したとしてもさ、そのためには「理由」が要るやろ。そんなら、その「理由」がものを芸術作品にしていると考えた方がええんちゃう?」</p><p>さて、これは誤解だとディッキーは訴える。大体、鑑賞候補をいっこいっこ検証して芸術地位を授与するなんて言っていないし、鑑賞候補地位を「授与」する「アートワールドを代表して行動する一人ないし複数の人物」って元々は作者のことだと。アートワールドに属する他の人間が地位授与をやってはならないわけじゃないけれど、本来は芸術家である作者が「見てね」って差し出したものが芸術作品なんだ。集団制作の場合作者は複数ね(コンサートとか)。で、作者(であれ他の地位授与を行う人間であれ)、「見てね」って差し出す、つまり鑑賞候補の地位を授与するのには、何らかの権威を必要としていない。アートワールドに属していることで十分なんだと。</p><p>それで「代表して行動する」ことになるのか?なると思う。だって作者が純粋に何ものをも代表せずに「見てね」って誰かに何かを差し出すなら、それはラブレターだったり呪いだったり以下略する筈で、作者が芸術家として不特定の公衆に「見てね」って差し出している以上、彼女はアートワールドを代表して地位授与(鑑賞候補としての)を行っていることになる。勝手に代表するわけだ。日本人が海外でいろんな意味で「日本を代表する」のと同じ。</p><p>「代表して行動する一人ないし複数の人物」「地位授与」「分類的な意味」の三つはこの時期のディッキーの理論にとって決定的に重要な概念だ。「代表して行動する一人ないし複数の人物」は「代理人」ではないし、「鑑賞候補」「地位授与」の概念は省略できない。だから、74年ヴァージョンを次のように訳してはもはや翻訳ではなくなる。</p><blockquote>芸術作品に分類されるものは(1)人工物であり、(2)ある種の社会制度(アートワールド)の代理人から評価されるに値する一連の諸相を備えたものである(コースマイヤー『美学:ジェンダーの視点から』191-2)。</blockquote><p>ディッキーにとって何かを芸術作品にするのはその対象が備えている何らかの諸相ではなく、それが「鑑賞候補地位を授与されている」という事実なのだ。この訳だと何かアートワールドの代理人(って誰よ)から評価されるに値する(美的・知的・あるいは一般化して芸術的)価値を備えた人工物が芸術作品だと言うことになってしまう。これはディッキーとは正反対の見解で、制度論でも何でもない。『折れた腕の前で』が芸術作品で花火がそうでないのは、別に前者には後者が持っていない「評価されるに値する」諸相があるからではない。単に我々の社会が、花火を芸術作品とするアートワールドを持っていないということに過ぎない。</p><p>それにしても、授与とか、代表とかはきつい言い回しで、ディッキーの意図に反して、芸術の制度が非公式のものであるという性質を隠蔽することになってしまう。だからウォルハイムの揶揄が成り立ったので。それゆえ、ディッキーは84年以降、この言い回しを避けて次の五つの循環した定義によって芸術を特徴づけるという戦略に転換する。</p><p class="MsoNormal" style="margin-left: 21pt; text-indent: 0mm;">芸術家とは理解しつつ芸術創作に参与する人物である。An artist is a person who participates with understanding in the making of a work of art.(芸術家とは、自覚的に芸術作品制作に参加している者である。)</p><p class="MsoNormal" style="margin-left: 21pt; text-indent: 0mm;">芸術作品とはアートワールドの公衆に示されるように創造された一種の人工物である。A work of art is an artifact of a kind created to be presented to an artworld public.(芸術作品とは、アートワールドの公衆/愛好者に見せることを目的として制作される人工物である。)</p><p class="MsoNormal" style="margin-left: 21pt; text-indent: 0mm;">公衆とは自らに示されたものをある程度理解する用意がある人々を要素とする集合である。A public is a set of persons the members of which are prepared in some degree to understand an object which is presented to them.(公衆/愛好者とは見せられる作品を何らかの形で理解する準備がある者である)</p><p class="MsoNormal" style="margin-left: 21pt; text-indent: 0mm;">アートワールドとはすべてのアートワールドシステムの全体である。The artworld is the totality of all artworld systems(アートワールドとは、すべてのアートワールドシステム(すなわち、絵画、彫刻、パフォーマンス、音楽、小説といった芸術ジャンル)の総体である。)</p><p class="MsoNormal" style="margin-left: 21pt; text-indent: 0mm;">アートワールドシステムとは芸術家が芸術作品をアートワールドの公衆に示すための枠組みである。An artworld system is a framework for the presentation of a work of art by an artist to an artworld public.(アートワールド・システムとは、アーティストがアートワールドの公衆/愛好者に芸術作品を見せるための枠組みである。</p><p>こちらの方は、コースマイヤー『美学』の訳は括弧内に示した。まあ、細かい誤訳がいろいろあるし、全部を指摘しないけれど、「一種の」人工物(an artifact of a kind)てのはディッキーの芸術作品に対する「人工物」規定への批判、「ダンスって人工「物」じゃないし、流木芸術って別に作ってないよね」に対応して出てきた限定で、「パフォームされたり、ただ置かれたりってのも入れるよ」って言い訳なので、「一種の」を省略するとまずいと思う。</p><p>四つ目の規定の(すなわち……といった芸術ジャンル)はディッキーが直後に付け加えた説明を文章の中に組み込んだもので、ここはディッキーからの直接の引用という形をとっていないのでコースマイヤーの議論も、その訳としても特に間違いではない。</p><p>私がここで問題にしたいのは、この誤訳が、表面上とても滑らかなテキストに包まれていて、何の問題もなく理解でき、なおかつ、少なくとも1974ヴァージョンの訳の方は出鱈目だということだ。ものが、「評価されるに値する一連の諸相を備え」ているかどうかは、ディッキーにとって芸術であるかどうかと全く無関係だ。つまり、ものを芸術作品にしているのは、「鑑賞候補地位を授与された」という事実であり、もの自体が「備えている」性質ではない。どんなすぐれた「諸相」を備えていようが、地位授与の事実がなければ、つまり芸術家によって「みてね」と差し出されなければ、それは芸術作品ではない。だから「制度論」なのだ。この箇所は、分からない部分をぶった切って辻褄を合わせるいわゆる超訳になっている。</p><h3 align="center">⑵ダントーのアートワールド論</h3><div><p align="left">ジョージ・ディッキーと共に、アーサー・ダントーのアートワールド論も、コースマイヤーにとって、あるいはフェミニズム美学にとって貴重な理論的根拠になり得るものだ。だから、彼女はダントーのアートワールド論もある程度丁寧に紹介している。ところが、ディッキーの箇所と同様、ダントーの議論についても、この翻訳ではおよそダントーが主張するはずのないことをダントーに主張させてしまっている。</p><p align="left">本書は共同訳で、ディッキーやダントーの議論の紹介は第五章「芸術とは何か」に入っている。ここの訳者(石田美紀さん)は映像文化論の専門家で、最近では初音ミク研究なんかもあるみたい。だからやたら概念や用語の厳密さが問題になるいかめしい「美学理論」に慣れていなくても仕方がないのかも知れない。なので、propertyという分析哲学では「性質」と訳さないと…みたいな単語を「固有性」と訳していてもまあそれは仕方がない。</p><p align="left">でも例えば次の箇所なんぞ、そういうのとは随分違う問題があるようだ。(文ごとに数字を補う。また、問題にしたい箇所を赤字に変えている)</p><blockquote>(1)ダントーの主張では、芸術―あらゆる時代・場所のすべての芸術―は何かについて<span style="color: red;">のもの</span>であり、意味を備え、内容を伴っている<span style="color: red;">はずのもの</span>である。(2)<span style="color: red;">つまり</span>芸術作品そのものにその意味は具現化されていなければならない。(3)ただし、それがいつの時代も同じ方法でおこなわれるわけではないことは、「芸術と言う概念」(原文傍点)<span style="color: black;">が</span>芸術制作の中で果たしている役割<span style="color: red;">が</span>示している。(4)たとえば、<span style="color: red;">一九六〇年代の洗練されたニューヨーカーでも、アンディ・ウォーホールの『ブリロ・ボックス』を芸術と見なすことはできなかった</span>。(5)以前は、こうしたコンセプチュアルな離れ業が不可能であるばかりか、無意味なものでしかなかったのである。(6)二〇世紀半ばまでの芸術概念の<span style="color: red;">必要条件は</span>、ポップ・アートを生み出したり、認めたりするようなものではなかった。(7)ダントーが述べるとおり、「何かを芸術と<span style="color: red;">見なす</span>には、芸術理論への<span style="color: red;">親しみと美術史</span>の知識が<span style="color: red;">何よりも</span>必要である。195-96<br /></blockquote><p>Kindleで原文を手に入れたので、この箇所の原文と試訳を提示してみる。なお、Kindle for PCはなぜかコピペできない仕様みたいで、キーボード入力なので誤記はご容赦。それとページ数が分からない。Kindle版にあるのは文の数なのかなぁ。引用は第五章のArt as a Mirror: Arthur Dantoの節から。</p><blockquote>It is Danto's contention that art - all art at any time or place - must be about something, must bear meaning, have content; and that its meaning must be embodied in the artwork itself. This is not and cannot be done the same way at all periods of history, a fact that indicates the role of <i>concepts of art </i>in the production of art. Sophisticated New Yorkers of the 1960s were just barely able to see Andy Warhol's <i>Brillo Box</i> as art, for example; such conceptual feat would have been not only impossible but nonsensical at an earlier period of history. Requisite conceptions of art were not in place to produce or to recognize Pop Art until the mid-twentieth century. As Danto puts it, "to see something as art at all demands nothing less than this, an atmosphere of artistic theory, a knowledge of the history of art."((1)芸術は、時代や場所を問わず全ての芸術は、何かについてであり、意味を持たねばならず、内容を持たねばならないというのが、(2)また、その意味は芸術作品それ自体のうちに具体化されていなければならないというのがダントーの主張である。(3)これは歴史のすべての時代に同じようになされているわけでもなくそんなことなど出来やしないという事実は、芸術創作において「芸術概念」が果たす役割の大きさを示している。(4)例えば、1960年代の洗練されたニューヨーカーはかろうじてなんとかウォーホールの『ブリロ・ボックス』を芸術として見ることが出来たのだ。(5)こうしたコンセプチュアルな離れ業は歴史のそれより前の時代には不可能だっただけでなくナンセンスでもあった。(6)二十世紀半ばまでは、ポップ・アートを作り出したり認めたりするのに必要な芸術の観念が存在していなかったのだ。(7)ダントーの言い方だと、「そもそも何かを芸術として見るためにはまさに次のことが必要だ。芸術理論の雰囲気と、芸術史の知識である。」)</blockquote><p>この段落の文は(5)を除きほぼすべて訳が不適切で、それがダントーの議論を分からないものにしている。</p><p>(1)is about somethingを「何かについてのもの」と「もの」を補うのは芸術が何らかの「もの」でなければならないというダントーがコミットしない考え(コンセプチュアル・アートは「もの」じゃないし)を反映しているので良くないし、mustはここでは「はず」ではない。彼はここで何かが芸術であるための「必要条件」について語っているので、「ねばならない」の意味の方だ。</p><p>(2)「つまり」じゃない。芸術が「意味を持つ」ことと意味が「作品そのものに具現化されている」のは別のことだ。何かが作品そのものに具現化されていない意味を持つことはいくらでもある。ここでandは連言として訳さねばならない。</p><p>(3) 主語と目的語を逆転してしまった。ダントーが言うのは、歴史によって意味の作品への具体化のあり方が違うという事実があって、それが示しているのは、「芸術概念」の役割だってことだ。</p><p>(4) ブリロボックスっていつの作品だったっけ?60年代の洗練されたニューヨーカーがそれを芸術と見なせなかったとしたら、誰ができたんだろう?just barelyはここで「漸く何とか~した」という肯定のニュアンスだ。もちろん、ここを肯定的に訳すか否定的に訳すかは、ブリロ・ボックスの受容の知識が必要だろうけれど、これを単にnotと同じとして訳すのは不誠実だ。著者がそこに込めたニュアンスをぶった切ってしまうことになる。</p><p>(6)何かを生み出したり認めたりすることは「芸術概念の必要条件」なのではない。ポップアートを作り出したり認めたりするために必要なrequisite芸術の観念(conception of art)」がまだなかったと言われているのである。</p><p>(7)(a) nothing less thanは「何よりも」ではない。Dantoによると、「ブリロ・ボックス」に限らず、すべての芸術作品について、私たちはそれと知覚的には(見た目では)識別不可能だけれど芸術でない対象の存在する世界を想像することが出来る。そのような可能世界において、私たちはその両者を芸術作品が持つ「理論の雰囲気」によってのみ区別出来るのであり、他の仕方では区別出来ないのだ。<br />(b) see asはここでは「見なす」ではない。私たちはあるものを全く芸術として「見る」ことが出来なくても、それを芸術と「みなし」うる。お金持ちが壁にロスコーを飾るときとか、ウォーホールを競売にかける係員などがそうだ。<br />(c) ダントーの問題は、デュシャンやブリロのように知覚上識別できないものの一方が芸術作品で一方が芸術作品でないのはなんで?ということだから、知覚上ブリロの箱と識別出来ないウォーホールの作品を芸術「として見る」ために要求されることがらが重要であって、それが「理論の雰囲気と芸術の歴史の知識」なのだ。atmosphere of artistic theoryは確かに面倒な概念で、「芸術理論の雰囲気」では曖昧すぎるような気がする。 ただ、Dantoは決して、鑑賞者が何かを芸術作品と見なすために芸術理論をよく知ってなければならないということを主張しているのではない。鑑賞者は芸術理論を知らなくても、例えばラベルとか値段とか展示場所とかから、それを芸術作品と見なすことが出来る。何かを芸術作品として「見る」ためには、その何かが「理論の雰囲気」に包まれていること、アートワールドの中に置かれていることが根本的に重要だと言っているのだ。<br />(d) the history of artはこの場合は「美術史」に限定されない。</p><p>一段落だけを挙げたが、他の段落もここまで酷くはないが、小さな無理解が重なって、全体としてダントーの主張が歪められてしまう。たとえば次のダントー自身の引用。</p><blockquote>チューリップやキリンを認識するように、知覚することで芸術を見分けられる、そんな時代があった。しかし、事情は変わってしまい、芸術は<span style="color: red;">何でもあり</span>となっている。だから見ただけでは、芸術かどうかは判断できない。もはや批評家の鑑識眼といった基準はふさわしくないのである。(194)</blockquote><p>もし芸術が「何でもあり」なら、見ただけでなくても、どのような理論的な背景をもってしても芸術かどうかは判断できないだろう。</p><blockquote>There used be a time when you could pick out something perceptually the way you can recognize, say, tulips or giraffes. But the way things have evoloved, art can look like anything, so you can't tell by looking. Criteria like the critic's good eye no longar apply. (例えばチューリップやキリンを見分けるように、知覚を通じて何かを芸術として選び出すことが出来た時代があった。しかし、事情は変わってしまい、芸術はどう見えても構わなくなっており、だから見ることによっては区別できない。批評家のすぐれた眼のような基準はもはや通用しないのである。)</blockquote><p>知覚的に識別出来ないものの一方が芸術作品で一方がそうではないことがあり得るという事情は、芸術の「見え方」あるいは「知覚的性質」が「何でもあり」になったことを意味し、それは芸術が「何でもあり」になったこととは異なるのである。なお、「知覚を通じて何かを芸術として選び出すことが出来た時代」は現実世界には存在したという歴史認識と、常に、芸術作品と知覚的に識別不可能な非芸術作品が存在する可能世界があるという先ほどの哲学的議論は矛盾しない。</p><p>次の文章。</p><blockquote>また、これらの作品は既定の芸術に備わるあらゆる価値を断固として認めまいとするにもかかわらず、いまや二十世紀の美術<span style="color: red;">年鑑</span>に記載されている。その理由の一つは、こうした作品が「アートワールドのなか」(原文傍点)で、美的判断と大衆文化について、価値と固有性について、芸術家と公衆/愛好者の役割について、意見を表明しているからである。それらは、芸術それ自体「について」(同上)<span style="color: red;">核心をついた見解</span>を提示するのである。(195)</blockquote><p>「二十世紀の美術<span style="color: red;">年鑑</span>」は一見どこかおかしいとして、この文なんか素直に分かる。でも、よく考えると芸術作品が芸術それ自体について「核心をついた見解を提示する」というのはここであげられた(デュシャンやウォーホールなどの)芸術のあり方にもダントーの見解にも合わない。ダントーは決して、これらの芸術の芸術観が「核心を」ついていなければならないとは考えているわけではない。</p><p>ダントーにとって、何かを芸術にしているのはアートワールド、つまり芸術そのものにある理論の「雰囲気」だ。芸術は従って常に何かに「ついて」(about something)でなければならない。意味を持たねばならないからだ。肖像画はとりあえずは対象となった人に「ついて」の絵である。それは同時にあるスタイルに「ついて」かもしれず、あるイデオロギーに「ついて」かもしれないのだけれど。</p><p>とすれば、デュシャンの『泉』やウォーホールの『ブリロ・ボックス』のような作品は何に「ついて」なのだろうか。それらは知覚可能ないかなる形式的特徴によっても、「何かについて」ではない非芸術作品(ただの実物)と区別出来ないのだ。そうした芸術作品に関して、ダントーはそれが「芸術とは何か」という問いに「ついて」だと考える。何かが芸術であるということにとって重要なのはabout somethingであることつまりaboutness(「ついて性」)なのであり、それが核心をついているかどうかではない。</p><blockquote>And yet, despite these efforts to repudiate every value of art establishment, these works are now included in the chronicle of twentieth-artworld. One reason for this is that such works are comments <i>within artworld - </i>about aesthetic judgment and mass culture, about value and property, about the role of the artist and the public. They are profoundly <i>about</i> art itself. しかしそれにもかかわらず、つまり芸術という体制のすべての価値を論駁しようというその努力にもかかわらず、これらの作品は今や20世紀のアートワールドの編年史の中に組み込まれている。その理由の一つは、そうした作品がアートワールド内部でのコメントだということだ。それらは美的判断とマスカルチャーについての、価値と性質についての、芸術家と公衆についてのコメントなのだ。それらは真底から芸術それ自体に「ついて」なのだ。</blockquote></div><div><br /></div><div><br /></div>北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-39851223622804497102022-03-05T19:12:00.001+09:002022-03-05T19:18:14.723+09:00<h1 style="text-align: left;"> ブレヒト『アンティゴネ』について</h1><div>ブレヒト版の『アンティゴネ』の翻訳についてのツイートをトゥギャリました。2022年四月に西洋比較演劇研究会でブレヒト版についての発表を行う予定です。</div><div><a href="https://togetter.com/li/1824796">ブレヒト『アンティゴネ』の邦訳について</a></div><div><br /></div><div>久しぶり(4年以上)のブログの更新です。bloggerの更新の仕方を忘れていたのですが、自分のブログに書いてあった↓のでやってみたら出来ました。</div><div><a href="http://gpwukitano.blogspot.com/2014/01/m.html?m=1">http://gpwukitano.blogspot.com/2014/01/m.html?m=1</a></div>北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-66774040487517579102018-03-01T14:23:00.000+09:002018-03-01T14:23:05.805+09:00<br />
<h3>
紀要論文 「芸術作品の定義」</h3>
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群馬県立女子大学紀要38号 (2018)に掲載された論文です。</div>
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<a href="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/papers/kitanoartdefinition18.pdf" target="_blank">芸術作品の定義 A Definition of Artwork</a></div>
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<br /></div>
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元々10年ほど前に美学会東部会で発表したのですけれど、面倒でそのまま放置していたのをちょっとだけアップデートして公開。今となってはあちこち古いけれどそんなに間違った感じもしていないのでまあいいや。</div>
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女子大の紀要は基本的に群馬県地域共同レポジトリ(AKAGI)に公開される筈だけれど、この三年ほど公開されていない。不思議。一応電子ヴァージョンが投稿者には配付されるのですが、まだなので紙をスキャンしてOCRにしたヴァージョンです。</div>
北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-60769753789425682062017-12-19T16:14:00.001+09:002017-12-24T21:54:34.564+09:00TLG Abridged でギリシア語を読む<h2>
<a href="http://stephanus.tlg.uci.edu/abridged.php" target="_blank"><span style="color: blue;">TLG Abridged </span></a>再訪 (パソコンでギリシア語を読む)</h2>
Thesaurus Linguae Graecaeは古代ギリシア語の全文献を収めたテキストデータベースで、かつてはCD版で配付されていたが現在は<a href="http://stephanus.tlg.uci.edu/" target="_blank"><span style="color: blue;">Web版</span></a>のみになっている。五年で500ドルくらいのサブスクリプション費用がかかる。CD版の頃はいろいろなソフトウェアが開発されていたが、ライセンス切れと同時にCD版を返却するシステムなので、もう全員がWEB版に移行したためソフトウェアはなくなってしまった。(<a href="https://community.dur.ac.uk/p.j.heslin/Software/Diogenes/" target="_blank"><span style="color: blue;">Diogenes</span></a>だけなぜかまだ残っている)。<br />
私自身、すべてのギリシャ語データにアクセスして統計的調査をする、ということを殆どしなくなったのでTLGのサブスクリプションを止めてから随分立った。その代わりに無料の<a href="http://stephanus.tlg.uci.edu/abridged.php" target="_blank"><span style="color: blue;">TLG Abridged</span></a>が、そこに収録されているテキストを読むために不可欠のサイトになっている。久しぶりのブログはそちらの紹介。<br />
<a href="http://stephanus.tlg.uci.edu/abridged.php" target="_blank"><span style="color: blue;">TLG Abridged</span></a>のサイトに入ったらまずアカウントを作る。Visitorアカウントは無料。若干の検索もできるみたいだが、取り敢えずは「ギリシャ語テキストを読むため」に利用するので、General (Greek表示とGreek Input)とBrowse(一ページ行数) の設定だけしておく。<br />
それでBrowseタグをクリックして出てきたボックスに読みたい作者名を入力、作品を選択してページを選ぶと読み始めることが出来る。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijsmKdXBZMdOMauqhuujD8aT1nhejbRO1HPIT1qb3FXlc_w3JugpWKo38dBpj9MXk1cUwr9qQoNcPlUuiURj4-bG3guuS-liXYWDxIhdmw9LWRevYoMvMzrfqGbPyNqxtOe9U_8zr1gQ/s1600/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2017-12-19+15.37.17.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1229" data-original-width="1600" height="245" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijsmKdXBZMdOMauqhuujD8aT1nhejbRO1HPIT1qb3FXlc_w3JugpWKo38dBpj9MXk1cUwr9qQoNcPlUuiURj4-bG3guuS-liXYWDxIhdmw9LWRevYoMvMzrfqGbPyNqxtOe9U_8zr1gQ/s320/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2017-12-19+15.37.17.png" width="320" /></a></div>
意味を調べたい単語があれば、クリックで右に項目が出て、LSJをクリックするとその項目が(単語の分析はPerseusのよりも確実)別タブに表示され、これが(ブラウザの機能なのだが)便利なところなのだけれど、そのタブを外に出せば、単語を調べる時にはその同じ窓で更新される。<br />
私が『詩学』読んでいる時ってこんな感じ(左上がテキスト、右上が自分のノート、左下がLSJ、右下がいろんなコメンタリー(自炊PDF。PDF用のタブブラウザを使い、タブで切り替えるようになっている)。このために4K対応のモニターを購入したけれど、解像度も大事ながら、画面の物理的な大きさも大事だと実感しているところ。英和とか独和が裏に回るか別画面になって少し面倒くさい(ノートパソコンの付属のモニターを○和辞書専用にしているけれど)。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjIbxafOBJjBdmgc-g-3T-QfmEZOgluNa7SKT_xSuFogUenFRNfNJJIsU_hejTsHZAut6mgaZefOE5xkNPi10-VjXlHtMrHEEzgg5ks4-zmYvVhtqoy4NTWo3tcpxxIJTnuTsb7kuPP4Q/s1600/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2017-12-19+16.00.16.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="900" data-original-width="1600" height="360" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjIbxafOBJjBdmgc-g-3T-QfmEZOgluNa7SKT_xSuFogUenFRNfNJJIsU_hejTsHZAut6mgaZefOE5xkNPi10-VjXlHtMrHEEzgg5ks4-zmYvVhtqoy4NTWo3tcpxxIJTnuTsb7kuPP4Q/s640/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588+2017-12-19+16.00.16.png" width="640" /></a></div>
<br />北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-40806016080837446322017-05-07T13:29:00.000+09:002017-05-07T13:33:56.244+09:00<h2>
「アリストテレス『詩学』翻訳と注釈」(2):4章</h2>
<div>
<br /></div>
<div>
以前公開した</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<a href="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/papers/kitanopoetics1-3.pdf" target="_blank">「アリストテレス『詩学』翻訳と注釈 ⑴ :1〜3章」(2015) 群馬県立女子大学紀要36号</a><br />
<br />
に続き</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<a href="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/papers/kitanosigakuchp4.pdf" target="_blank"><span style="font-size: large;">「アリストテレス『詩学』翻訳と注釈 (2) :4章」(2017) 同 38号</span></a></div>
<div>
<br /></div>
<div>
をアップロードしました。上記タイトルクリックでダウンロードできます。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
紀要に定年まで『詩学』の翻訳と注釈を書いていこうかなと思ったら、まず去年間に合わず、最初から予想していたことだけれど、長大ランニングコメンタリーの徴候が既に出ているのでこのままでは定年までに完成しない。(ランニングコメンタリーはやるのはそんなにしんどくないけれど量が増える)</div>
<div>
<br /></div>
<div>
その後、多分その頃にはギリシャ悲劇の翻訳も今ある『オイディプス王』以外にも一点私の訳が出版されているはずなので、電子本の形で、どこかでこっそり公開しよう。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-22666436784790301462015-08-18T10:42:00.000+09:002015-08-27T05:23:34.561+09:00ブレヒト『アンティゴネ』光文社新訳文庫版について(2) 「第四のコロス』私が、ブレヒトの『アンティゴネ』についての議論で特に興味があるのは、「アンティゴネの「英雄的行為」も長老たちによって批判の光にさらされる」(p.148)ってブレヒト理解として正しいの?って言う点だ。訳者の谷川さんは、その証拠として「だがあの女、すべてを悟りはしたが、ただただ敵を助けたばかり」というコロスの最後の言葉と、「第四コロス」(死出の道行きの後の合唱歌)での「不幸を隠す砦のかげで、ぬくぬくゆったり座っていたはず」という言葉を挙げる。前者が「コロスのアンティゴネ批判」になっていないこと、むしろ伝統的な「苦しみを通じて学ぶ(パテイ・マトス)」の構造を受け継いで、コロスが漸くアンティゴネの行為の意義を理解したことを示しているというのが、前回の私の解釈だけれど、後者に関しては、別にここでコロスがアンティゴネ批判しても悪くはないようには思う。ここのコロスは「長老」としてではなく、むしろ作者の声の代弁者として語っているのだから。問題はコロスがアンティゴネの何を批判しているのかだ。<br />
(この箇所に関しては私は持田さんの解釈も良く分からないので持ち出さない。)<br />
<br />
光文社版の訳<br />
「<span style="color: red;">だがあの娘もかつては、/奴隷たちが焼いたパンを食べていたはず、/不幸を隠す砦のかげで、/ぬくぬくゆったり座っていたはず、/ラブダコス家の一族から、/人を殺しに出かけた戦争が人を殺しに帰ってくるまでは。/血まみれの手が戦争を身内のものにもさしだした、/しかし身内は受け取らず、/それを相手の手から奪い出す。/怒りに燃えたあの娘、誠の世界に身を投げる。/つまりはやっとあの娘、外の世界に身を置いた。</span>」(p.86-7)。<br />
<br />
ドイツ語<br />
<div style="text-align: center;">
Aber auch die hat einst</div>
<div style="text-align: center;">
Gegessen vom Brot, das in dunklem Fels</div>
<div style="text-align: center;">
Gebacken war. In der Unglück bergenden</div>
<div style="text-align: center;">
Türme Schatten: saß sie gemach, bis</div>
<div style="text-align: center;">
Was von des Labdakus Häusern tödlich ausging</div>
<div style="text-align: center;">
Tödlich zurückkam. Die blutige Hand</div>
<div style="text-align: center;">
Teilt’s den Eigenen aus, und die</div>
<div style="text-align: center;">
Nehmen es nicht, sondern reißen’s.</div>
<div style="text-align: center;">
Hernach erst lag sie</div>
<div style="text-align: center;">
Zornig im Freien auch</div>
<div style="text-align: center;">
Ins Gute geworfen!</div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
さて、コロスはアンティゴネがどうだと批判しているのだろう?「奴隷たちが焼いたパン」「ぬくぬくゆったり」という言葉からは、彼女が王族であることが批判されているようにも見える。でも「奴隷」は原文にないし「ぬくぬくゆったり」はgemachの訳としては悪意のニュアンスが強すぎる。直訳は「かつては暗い岩穴で焼かれたパンを彼女も食べていた」「彼女は静かに座っていた」で、前者は当然、アンティゴネがこれから閉じ込められる「人里離れた岩穴」からの連想で、後者は「lag sie zornig im Freien」との対比だ。</div>
<div style="text-align: left;">
ここに「奴隷たち」を入れたのは例えばリヴィングシアターのジュディス・マリーナによる英訳で、当該箇所は次のように訳されている。<br />
<br />
マリーナの英訳</div>
<div style="text-align: center;">
But she too once</div>
<div style="text-align: center;">
ate of the bread that was baked by slaves</div>
<div style="text-align: center;">
in the dark cliffs. She sat still in the shade </div>
<div style="text-align: center;">
of the prison towers that shelter sorrow, till all </div>
<div style="text-align: center;">
that had left the deadly doors of Labdacus' house </div>
<div style="text-align: center;">
re-entered dead. The bloody hand </div>
<div style="text-align: center;">
deals out to each his own, and they don't just take it, they grab it. </div>
<div style="text-align: center;">
Only thereafter she lay </div>
<div style="text-align: center;">
rebellious in her freedom, </div>
<div style="text-align: center;">
thrust into the good.</div>
<div style="text-align: center;">
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
この訳の面白いところは、「不幸を隠す塔」の「塔」をprison towersと訳し、Schuldturmに似た意味、つまり監獄の意味で理解している点だ。アンティゴネは「悲しみを隠す監獄」が作り出す陰の中に、つまり監獄の外にいたとされている(塔が「陰」を作るのは塔の外の地面だ)。「奴隷」がパンを焼いた「岩穴」は、囚人が不幸のうちに収容されている「塔」と比喩的に等値なものとみなされ、彼女は壁一枚でそれと接しながらそこから「守られ」「静かに座っている」。<br />
<br />
この訳から原文を見ると「奴隷」とか「監獄」とかの言葉は用いられていないけれど、ドイツ語の「不幸を隠す塔の陰」も、中に不幸が隠れた(つまり苦しむ人がいる)塔(複数形)があり、彼女はその外で、塔が作り出す影のなかで、それに気づかずに座っていたことを含意している。「塔」は収容所だ。人々は収容所の外を行き交いながら、そこがどんな暴虐を隠し秘めているのかをアンティゴネのように気づかずに、あるいは多くのドイツ人のように気づかないふりをして過ごしている。中での強制労働は、外の人たちの生活物資をも提供している。<br />
<br />
壁一枚隔てた牢獄の悲惨に外の人たちが気づかないというこの構造は、クレオンがアンティゴネを岩穴の中に生きたまま閉じ込めながらも、「埋葬されたかのように」死者の贄に相応しい飲み物と食べ物を与えるのと対応している。岩穴の外を通る人は、中に不幸が隠れていることに気づかない。<br />
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
その意味では、奴隷という言葉は余計だ。「暗い岩穴の中で」焼かれたパンを、「不幸を閉じ込めて隠す塔」の外で、そこに閉じ込められた人たちのために何かをすることなく静かに座って食べていた過去と、「暗い岩穴」へと投げ込まれることになる現在との対比は「奴隷」という言葉なしでも分かる。<br />
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
これから放り込まれる「岩穴」の外で「かつては」生きていた(パンを食べていた)ことは、批判されるとしても、それはけっして、「ぬくぬくした生活」をおくってきたことへの批判ではない。<br />
<br />
それでも彼女はあるときまでは闘わずに「静かに座っていた」。そのことが長老たちによって批判されているのだろうか?それをテキストから知るためには、いつ、彼女に変化が生じたとされているのかが大事だ。光文社訳だと「戦争」が自国に迫るまで、ということになるだろう。でも直訳すると「ラブダコスの家から死をもたらすために(tödlich)出て行ったものが、死とともに(tödlich)帰ってくるまで」だ。<br />
<br />
アンティゴネは兄弟の死によって反逆に目覚めたのだから、「死とともに(tödlich)帰ってきた」の死 (Tod) が意味するのがポリュネイケスとエテオクレスの死であることは明らかだと思われる。エテオクレスの死によって恐怖に駆られ逃亡したポリュネイケスがクレオンによって殺され禿鷹のえさにするようにと埋葬を拒否された、それが彼女が立ち上がったきっかけだ。<br />
<br />
ラブダコスの家から「死をもたらしに出て行き」「死とともに戻った」ものを「戦争」と訳してしまうと、間違いとまでは言えないけれど話がぼやけてしまう。国家のふるう暴力は戦争だけではないし、彼女が立ち上がったのは「戦争」が戻ってきたからではなくて国家の不正な暴力が自分の兄弟に襲いかかったからだ。「人を殺しに帰ってくる」は間違いと言って良いと思う。<br />
<br />
それに続く箇所の「血まみれの手 (d<span style="text-align: center;">ie blutige Hand)は</span>ポリュネイケスを自ら惨殺したクレオンだとして、クレオンが「それを分け与えた(<span style="text-align: center;">Teilt’s)」眷属(den Eigenen)とは、</span>クレオンがポリュネイケスの遺骸を食わせようとした「禿鷹」だろう。(「嘆く者もなく、墓もなく、その亡骸を/禿鷹のごちそうにせよと。」(p.25))。reißen's はそうすると「引き裂く」「八つ裂きにする」だ。(ちなみに、リヴィング・シアターの『アンティゴネ』上演では、コロスがこの禿鷹を当て振りのように演じていた。)<br />
<br />
そうなって初めてアンティゴネは怒りとともに「陰」から飛び出す。しかしその行為は彼女の岩穴への生きたままの埋葬をもたらす。彼女は自由と善を得たが、それは岩穴に「投げ込まれ」、その中で「倒れる」ことによってなのだ。最後の「自由の中で倒れ伏し、善の中へと投げ込まれた」はそんなに難しい比喩ではないだろう。<br />
<br />
なのでこの箇所の試訳はつぎのようになる。<br />
<br />
「<span style="color: blue;">でもかつては彼女も暗い岩穴で焼かれたパンを食べていた。不幸を閉じ込め隠す塔の陰で。彼女は静かに座っていた。でもそれは、死をもたらすためにラブダコスの家から出かけたものが死を持ち込んで帰ってくるまでのこと。血まみれの手がそれを自分の眷属に分け与えるが、眷属はそれを受け取るのではなく八つ裂きにする。そうなって初めて彼女は自由の中で怒りとともに倒れ伏し、善の中へと投げ込まれた。</span>」<br />
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
これが批判だとすれば、アンティゴネが身内の死によって初めて塔の中に不幸が閉じ込め隠れていることに気づいたことへの批判ではありうるかもしれない。アンティゴネは兄の死と埋葬拒否によって祖国の非道に漸く目を向けた。石壁一枚隔てた塔の中には多くの絶望がありながら、彼女はそれから隔てられ、塔の外の日陰で静かに座っていた。気づいていなかったのかも知れない、でも気づくべきだったのかも知れない。身内が非道の犠牲になって、初めて、自由のために闘い、倒れ、善がこの国で唯一存在できる場所へと投げ込まれたのだと。それでは遅すぎるという「批判」は可能だろう。でも、彼女が「ぬくぬくゆったり」暮らしていたかどうか、「王族だった」とか「奴隷」もいただろうとかはこの「批判」とは全く無関係だ。</div>
北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-41412374576148535362015-08-18T00:33:00.002+09:002015-08-18T06:18:09.562+09:00ブレヒト『アンティゴネ』光文社新訳文庫版について(1) 最初と最後ブレヒトの『アンティゴネ』の邦訳が酷く、その酷さが一つの先行訳の間違いを他の訳が引き継いだために生じたのではないかというのはすでに持田睦さんがブログで数度にわたって検討されている。これは常識的に考えると翻訳にクリーンルーム方式がなされていないということを意味する。つまり、右手に原文、左手に既訳を置いて、それで日本語をいじって訳を作っているのではという疑いを招く。かつて岩淵達治がブレヒトの別の作品のある訳について怒っていたのを思い出す。そのときは、「同じ原文の訳だから似ることもあるでしょ」と思ったし、自分が『オイディプス』を訳したときのことを考えると、若いときに読んだ訳本の表現が無意識に出ることはあるので、表現の類似で「自分の訳のパクリだ」と主張するのは筋が悪いなと思っていたのだけれど、間違いが引き継がれ続けるというのはまた別の話だ。但し、著作権法で保護されるのは表現であるため、このことは法的に問題があるわけではない。また、持田さんが指摘している箇所について、訳者がたまたま同じ間違いをしでかしているという可能性も数学的にはある。ちなみに、持田さんの推論では、谷川訳は「誤訳の伝染」の源であって、他の訳がそれを参照しているらしい。<br />
<a href="http://uoh.seesaa.net/article/121974036.html">『アンティゴネー』と誤訳の伝染</a> (2009)<br />
<a href="http://uoh.seesaa.net/article/139907634.html" target="_blank"> ストローブ=ユイレ「アンティゴネー」のDVDに付された字幕について</a> (2011)<br />
<a href="http://uoh.seesaa.net/article/409923857.html">ブレヒト版『アンティゴネー』の誤訳の伝染を防ぐために</a> (2014)<br />
<br />
持田さんの議論は、誤訳の伝染(つまり先行訳を参照して新しい訳を作ったために先行訳の誤訳がいかに引き継がれるか)を中心にしているので、とても面白いのだけれど、読んでいて分かりにくいのも確かだ。また、若干解釈が分かれる所もあるので、持田さんの解釈に頼りつつも、挙げられた箇所に関する自分の理解を光文社古典新訳文庫の谷川道子訳と対比する形で書いておくことにする。<br />
テキストにいろいろ面倒な面はあるものの、間違い自体は単純ミスのレベルも多い。テキスト原文は持田さんのブログにあるものが正しいと仮定する。<br />
<br />
(1) 冒頭のアンティゴネとイスメネの会話<br />
アンティゴネがイスメネに死んだ兄たちについて何か知らないかと問いかけるのに対してイスメネは次のように答える。<br />
「<span style="color: red;">私は広場には行かなかったの、アンティゴネ。親しかった人たちでさえ、もう誰も言葉なんぞかけてくれはしない。優しい言葉どころか、哀しい言葉だって。だからこれ以上、嬉しくなりようも哀しくなりようもないわ</span>」<br />
<div style="text-align: center;">
"Nicht auf dem Markte zeigte ich mich, Antigone.</div>
<div style="text-align: center;">
Nicht ein Wort kam zu mir von Lieben mehr</div>
<div style="text-align: center;">
Nicht ein liebliches und auch kein trauriges</div>
<div style="text-align: center;">
Und bin nicht glücklicher und nicht betrübter."</div>
<br />
問題はvon Liebenって何?ってことなんだけれど、この訳それ以外にも随分いい加減だ。2行目のkamが「言葉なんぞかけてくれはしない」と現在になっているし、単なる bin (英語のam) に「嬉しくなりようも哀しくなりようもない」って変なニュアンスがついている。<br />
言っているのは素っ気ないほど簡単なことで「広場に出なかった→アンティゴネが伝えたこと以上の言葉は、嬉しい言葉も哀しい言葉も聞いていない→だからそれ以上に嬉しくも哀しくもない」ってだけだ。大体この時点でイスメネもアンティゴネも別に村八分にされている訳ではないので、「もう誰も言葉なんぞかけてくれはしない」なんてはずはない。それ以上のことを知らないのは、イスメネが最初の兄弟の死のニュースを聞いてから「広場にでなかった」からだ。<br />
で、ここのvon Liebenは、ソフォクレスの原文では、アンティゴネとイスメネにとっての肉親φίλοιであるポリュネイケスとエテオクレスを指すと理解するのが多数派で、解釈上決着がほぼついたところである。「<span style="color: blue;">私は広場には行かなかったの、アンティゴネ。親しい人たちについての話は、それ以上一言も聞いていないの。優しいのも悲しいのも。だから、より喜んでもないし悲しんでもないの</span>」<br />
語学的には、ソフォクレスでもブレヒトでも、「親しい人たちからの言葉を聞いていないの」も可能ではある。実際19世紀末あたりのJebbのソフォクレス英訳では"To me no word of our friends"になっている。でも、文脈的にこのvon Liebenを、アンティゴネの最後の言葉「滅び行くオイディプス一族(つまりポリュネイケスとエテオクレス)」と理解しないことはブレヒト版では難しい。<br />
<br />
(2) クレオンがなぜコロス(長老たち)を呼び出したのかを説明する場面。コロスがクレオンに戦利品と勝利した兵士を乗せた戦車のイメージを出してクレオンを褒め称えるのに対してのクレオンの言葉。コロスは戦争が多くの利益をもたらすことを期待している。<br />
それに対してクレオンは、その期待に応えようとして語り始める。<br />
「すぐだ、我が友よ、それももうすぐだ。/さて、仕事にかかろう。/諸君はまだ、わしが神の館に剣を戻すのを見ていない。<span style="color: red;">/つまりここに集まって貰ったのには、二つの理由がある。/その一つ、諸君は戦の神に支払う、敵を踏みつぶす戦車の代金の収支をないがしろにし、/戦場で捧げる息子たちの血も、出し惜しんでおる。/だが、もし戦の神が弱りはて、敗けて/ぬくぬくした屋根の下に帰ってきたりしたら、/その代償は高くつくことになる。/だからテーバイの民に、失ったテーバイの血は尋常ならざるものではないことを/即刻知らせてほしい。</span>」<br />
「すぐだ、我が友よ」って始めているように、クレオンはコロスにここでは友好的。コロスが集められた目的は二つ。二つ目は、ポリュネイケスの埋葬禁止を伝えることだけれど、一つ目は、この訳だとテーバイの犠牲者が少ないことをテーバイ市民に伝えること。赤色の部分、戦勝の知らせでこんなこと言っても意味ない。「敵を踏みつぶす戦車の代金の収支をないがしろにする」って端的に訳(わけ)が分からないし「血も、出し惜しんでおる」って戦争に勝ったんだからそんなこと言わないよね。次の二行も意味不明。「負けたら大変だよ、だからもっと兵を出せ」って意味だろうと思うのだけれど、戦争に勝ったんだし。それだとその後の「犠牲は少なかったと知らせて」というのと整合性がない。<br />
で原文<br />
<div style="text-align: center;">
Euch nämlich rief aus zwei Ursachen ich</div>
<div style="text-align: center;">
Aus den Gesamten; einmal, weil ich weiß</div>
<div style="text-align: center;">
Ihr rechnet nicht dem Kriegsgott die Räder nach</div>
<div style="text-align: center;">
Am feindzermalmenden Wagen, noch geizt ihm</div>
<div style="text-align: center;">
Das Blut der Söhne im Kampfe, doch ist</div>
<div style="text-align: center;">
Kehrt er geschwächt unters wohlgeschirmte Dach</div>
<div style="text-align: center;">
Viel Rechnen am Markt, daß ihr mir also</div>
<div style="text-align: center;">
Den Blutverlust der Thebe zeitig beibringt</div>
<div style="text-align: center;">
als übers Übliche nicht gehend.</div>
<div style="text-align: center;">
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
試訳(持田さんともちょっとずれた)「<span style="color: blue;">まず第一に、諸君は軍神の乗る、敵を踏みつぶす戦車の車輪を数え直したりはせず、戦場で軍神に捧げる息子たちの血も出し惜しみしていないことは知っている。それでも、良く保護された(テバイの)屋根に</span><span style="color: blue;">戦車が弱くなって</span><span style="color: blue;">戻るときには、多くの計算が市場ではなされることも分かっているのだ。だからテーバイの失われた血は通常を超えていないことを、直ちに私に伝えて貰いたい</span>」</div>
<div style="text-align: left;">
持田さんとずれた部分は私の間違いの可能性も大いにあるのだけれど、谷川訳の間違いは3行目のnicht〜と4行目のnoch〜が対応していて、「〜も〜もない」を意味することを無視したこと、「車輪の代金の収支をないがしろにする」ってのを非難の意味で取ったこと。収支をないがしろにしてるんだから、そんだけ総力戦で臨んだということだ。</div>
<div style="text-align: left;">
持田さんとの解釈が違うところを述べておくと、私は、戦車(単数)が軍隊、車輪は軍事費の比喩だと考え、ここでクレオンは、軍隊が戻ったら直ちに損失の度合いを自分に教えてくれるようにコロスに頼んでいると理解した。それによって戦争の収支を考えねばならない立場に彼はいるからだ。彼自身も戦果と損失の割合をまだ把握していない。</div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
(3) コロスの退場歌</div>
<div style="text-align: left;">
〆の部分。コロスが教訓を歌うところ。ここは光文社訳は一体どうなったの?って感じ。</div>
<div style="text-align: left;">
「<span style="color: red;">我らもまた、あの男の後についていこう、あの世の底へと。/我らを無理強いした手は打ち落とされて、/もはや我らを打ちのめしはしない。/だがあの女、すべてを悟りはしたが、ただただ敵を助けたばかり、/その敵が今ここに攻め入って、すぐにも我らを皆殺し。/なぜなら時は短く、まわりは災いばかり、/だから何も考えずに生きのびたり、/忍耐に忍耐を重ねたり、/悪虐非道へ走ったり、/年とってからやっと賢くなったり、/そんな余裕は、人間には決してないのじゃ。」</span></div>
<div style="text-align: center;">
<br /></div>
<div style="text-align: center;">
Wir aber</div>
<div style="text-align: center;">
Folgen auch jetzt ihm all’, und</div>
<div style="text-align: center;">
Nach unten ist’ s. Abgehaun wird</div>
<div style="text-align: center;">
Daß sie nicht zuschlag mehr</div>
<div style="text-align: center;">
Uns die zwingbare Hand. Aber die alles sah</div>
<div style="text-align: center;">
Konnte nur noch helfen dem Feind, der jetzt</div>
<div style="text-align: center;">
Kommt und uns austilgt gleich. Denn kurz ist die Zeit</div>
<div style="text-align: center;">
Allumher ist Verhängnis, und nimmer genügt sie</div>
<div style="text-align: center;">
Hinzuleben, undenkend und leicht</div>
<div style="text-align: center;">
Von Duldung zu Frevel und</div>
<br />
<div style="text-align: center;">
Weise zu werden im Alter.</div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
二行目のauch jetztが「我らもまた」になっているのは単純な語学的ミスだと思う。「<span style="color: blue;">私たちはしかし、この期に及んでもあの男について行く、つまり落ちてゆく</span>」その次の箇所が持田さん訳だと「<span style="color: #6aa84f;">切り払われてしまうのだ/もはや振り下ろされることのないようにと/私たちの身から、拘束されるべき手は</span>」となっていて、確かにこの箇所でコロスがクレオンに無理強いされていたなんて弁解するのはおかしいし、コロスがこの芝居でクレオンに「打ちのめされて」いたわけではないので、die zwingbare Hand はコロス自身の手なんだろう。...barは他動詞について「せられ得る」 「せられるべき」(クラウン独和)を表すので(持田さんの説明のとおり)「<span style="color: blue;">縛られるべき手は私たちから切り落とされて、もう殴ることはない</span>」で、これはジュディス・マリーナのリヴィングシアター上演テキストでの「 Our violent hand shall now be cut off so that it shall not strike again.」とも対応している。そういう「私たち」と「すべてを見て取った」彼女とが「でもすべてを見て取った彼女は」と対比されている。Feindの後の関係代名詞のderは限定用法だと思う。「<span style="color: blue;">すべてを見通した彼女は、いまややってきて間もなく私たちを滅ぼす敵を助けるしかなかった。なぜなら、時間は短くあたり一面に不幸があり、何も考えずに気楽に(受動的)忍耐から(積極的)邪悪までだらだらと生き続けて、それから歳を取って賢くなるには、時間は充分ではないからだ。</span>」マリーナの訳は"it isn't enough just to live unthinking and happy / and patiently bear oppression / and only learn wisdom with age." で、patiently bear oppression (抑圧を我慢強く耐える)になっていて、持田さんの「<span style="color: #38761d;">悪事を黙認しながら生き</span>」と構文の理解では一致している。ただ、Von Duldung zu Frevelは、「時間が短く不幸が至る所にある」状況で、その不幸を考えなしに消極的に耐えたり積極的に加えたりするような人生をだらだら生きるhinleben (hinは「成り行き任せ」の感じを表すのかなぁ(大独和))その振れ幅をvon..zu..(〜から〜まで)で表しているのではないかしら。論理ははっきりしていて、「私たちはクレオンに従って滅びる。だがすべてを知った彼女は敵を助けるしかなかった。不幸が充ち、時間がなく、日和って生きて年を重ねて賢くなるほどの余裕はなかったからだ」で、これを「コロスのアンティゴネ批判」と読むのは端的に間違いなので、この訳本の解説を論文に使おうとする人は注意が必要。</div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-45762091786501424982015-07-24T23:44:00.001+09:002015-07-24T23:44:31.230+09:00国際演劇研究集会(IFTR Conference)の参加記「赤旗」の2月24日に「国際演劇研究集会」(IFTRコンファレンス)@ハイデラバードへの参加記を掲載して貰った。あんまり面白いものにならなくて🙏😣。<br />
<iframe height="760" src="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/theatre/akahata/iftr2015.pdf" width="640"></iframe>北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-17544920470039417202015-06-18T04:23:00.003+09:002015-06-18T04:23:25.256+09:00赤旗劇評:青年団他「冒険王」「新・冒険王」赤旗に、平田オリザの「冒険王」「新・冒険王」の劇評を掲載していただきました。<br />
「冒険王」は初めて観たときに、目の前にいる若者たちがまるで自分自身の過去のように見えて、とても衝撃を受けた作品です。久しぶりに観返して、同じ感触は抱いたものの、衝撃はそれほどでもなかったのは、二回目だからなのか、それとも私が年をとったからなのか…
出会ったことがない何かをダラダラと待っているという感覚は、20代終わりの頃の自分の感覚そのものでした。
「新・冒険王」は、テーマはやや違ってゆきますが、これも面白い作品でした。
アテネの知り合いに昔聞いたのですが、シェンゲン協定以前、ときどきトルコに行くと、(出国→入国)でヨーロッパにノービザで居続けることが出来ました。「冒険王」にはそのころの状況が反映しています。その知り合いもそうしてアテネに十年以上暮らしていて、登場人物の一人によく似ています。ギリシアがEUを脱けるとアテネはまたそうした感じになるかも知れません。
<br />
<iframe height="480" src="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/theatre/akahata/shinboukenou.pdf" width="640"></iframe>北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-27669276283864966482015-05-07T21:52:00.001+09:002015-05-09T00:52:30.650+09:00iPod Classicの大容量化(2)<a href="http://gpwukitano.blogspot.jp/2015/04/ipod-classic1.html">http://gpwukitano.blogspot.jp/2015/04/ipod-classic1.html</a> の続き<br />
一ヶ月ぶり。<br />
iPod Classic解体用の道具が来て速攻解体した後、待てど暮らせど交換用CFカードが来ない。届いたのは4月21日、注文してからまる一ヶ月だ。amazonで最安の店で買ったのだけれど、注文を受けてアメリカに発注する店で、そのことはamazonの表示にもあったが、ここまで時間がかかるのは予想外だった。店選びをミスったのかもしれない。256GBのCFカードはSamsungでも可だがPNYのものが推奨とのこと。<br />
まあともあれ届いた。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://pbs.twimg.com/media/CDLNtVbW8AIUEtb.jpg:large" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="200" src="https://pbs.twimg.com/media/CDLNtVbW8AIUEtb.jpg:large" width="200" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
本来、後は簡単で、</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
(1) 内蔵ハードディスクをリボンから引き抜く</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
(2) CFメモリをiFlash Bundleに差し込む、</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
(3) iFlash Bundleをハードディスクの代わりにリボンに差し込む。(一度故障交換をしたため、電池がまだそんなにへたっておらず、今回は電池交換は見送った)</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
それだけの単純な作業で、抜き差しするディスクやリボンは左右非対称になっていて方向を間違えるはずはないのだけれど、すべて間違えてしまった。</div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://pbs.twimg.com/media/CDLRxL3VAAAe9Rf.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="200" src="https://pbs.twimg.com/media/CDLRxL3VAAAe9Rf.jpg" width="200" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">リボンの裏表が多分逆</td></tr>
</tbody></table>
で、そんなこんなしているうちに正しい方向で差し込んでもiPodがエラーになる。リボンを破損してしまった感じ(どうやったら破損できるのか?みたいなリボンなんだけれど)。<br />
<div>
Customer Serviceに連絡せよ、みたいな指示が出る。まあ、連絡されても困るわなぁ。</div>
<div>
結局交換用リボンを注文。</div>
<div>
第五世代用ハードディスクケーブルで、第七世代160GB iPod Classicも大丈夫。</div>
<div>
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B009K1FE10">http://www.amazon.co.jp/gp/product/B009K1FE10<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_XceXYhkXYie2GI3n0A0nYGbhkVU7vFiKQQjghV0oV2dSfbE8HB5igyHSBg6UcO82PtOvvhqWQMPuqoLsbcZLXiVOay1d0Rw9OSSgCrFStadfQDHyxf6YMfD6rIjzVlkKPpmCBoB5iQ/s1600/ribboncable.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_XceXYhkXYie2GI3n0A0nYGbhkVU7vFiKQQjghV0oV2dSfbE8HB5igyHSBg6UcO82PtOvvhqWQMPuqoLsbcZLXiVOay1d0Rw9OSSgCrFStadfQDHyxf6YMfD6rIjzVlkKPpmCBoB5iQ/s200/ribboncable.jpg" width="200" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">この左右非対称なリボンをどうして逆に刺すかしらねぇ</td></tr>
</tbody></table>
</a><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<br /></div>
<div>
それが届いたの連休前で、連休後、ゆっくり左右を確認して接続。(元のリボンに粘着剤がくっついているので、それをiPodにまず貼り付けて、新しいリボンはまずiFlash Bundleに差し込み、それから本体に接続(ちっちゃなふたを閉じて接続するのだけれど、ふたがすぐ開いてしまう。iPodにつけた粘着剤にへら状のものでリボンを押しつけるようにしてふたを閉めると大丈夫。この辺全然写真を撮っていない。まあ、上手くケースを開ければ失敗できないような交換なのだけれど。)</div>
<div>
それでホイール中央を押すと、OK to disconnectの画面表示が現れる。</div>
<div>
そのままPCに接続(ミスってると嫌なのでまだケースにはめない。)無事「復元しますか」が出てやっと「上手く行くかも」の期待を持つことが出来た。結構初期投資が大きいだけにミスったら激しく落ち込むのは目に見えていた。良かった。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiz2rxpueOWpzTT1zE-jxX01hsfIJB0GXC2AKCagCh1ESPHm3V24N0CaJQTxlZMxY9FBkE3H49ljKCfZ_8Ezr-PiSju2TrLQa_yboJ_LM9dRL4GRct78wMs6cxq-JujiSx3gzO6BP7_Cg/s1600/IMG_6361.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiz2rxpueOWpzTT1zE-jxX01hsfIJB0GXC2AKCagCh1ESPHm3V24N0CaJQTxlZMxY9FBkE3H49ljKCfZ_8Ezr-PiSju2TrLQa_yboJ_LM9dRL4GRct78wMs6cxq-JujiSx3gzO6BP7_Cg/s200/IMG_6361.JPG" width="200" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
iPodは順調に復元中。</div>
</div>
<div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiuT5wXmFNlGrzrqPvVJSq2c3kVRQn6yHPztyY8s54o65exuEeTL3QqJedAW-oymKg7OsVnuBOWb7O52kcVIpgF7MDCCyftjzXPDgq_LOkbiQkaswuSKgH46XP65D_OxDoofo08Jznyww/s1600/IMG_6363.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiuT5wXmFNlGrzrqPvVJSq2c3kVRQn6yHPztyY8s54o65exuEeTL3QqJedAW-oymKg7OsVnuBOWb7O52kcVIpgF7MDCCyftjzXPDgq_LOkbiQkaswuSKgH46XP65D_OxDoofo08Jznyww/s200/IMG_6363.JPG" width="200" /></a></div>
256GB化成功!<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://pbs.twimg.com/media/CEZX3gwUgAEJThC.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="200" src="https://pbs.twimg.com/media/CEZX3gwUgAEJThC.jpg" width="200" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
ここまで確認してから、ようやくケースを本体にはめ直す。最初ケースを外すときにへらを差し込んだ側がはまりにくいけれど、へらを差し込んで外すときの逆の要領で押し込んでいったら何とかはまった。外すときに無理にこじ開けた感じなので、若干ケースが外に膨らんでいて、水ぬれ即お釈迦になりそうだけれども、そこはビニールテープでも貼ろうかしら。接着剤を埋め込むと今回パスした電池交換が出来なくなるし…</div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhNhyphenhyphenaa7HNhQ2yJ0x4gHhUClBGmSnEKy-U09Z4xK5FOkzISd7tTvA0etx5YVlnFoNnKhRJz5vul6C7H2entY6-meW__eA1mSrLJZ6FDo5bNfO0YxL6USTmCkBzDmJRXDE6cQS6A1UUX9g/s1600/IMG_6369.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhNhyphenhyphenaa7HNhQ2yJ0x4gHhUClBGmSnEKy-U09Z4xK5FOkzISd7tTvA0etx5YVlnFoNnKhRJz5vul6C7H2entY6-meW__eA1mSrLJZ6FDo5bNfO0YxL6USTmCkBzDmJRXDE6cQS6A1UUX9g/s200/IMG_6369.JPG" width="200" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">外すときに強引すぎた</td></tr>
</tbody></table>
音が変わっているはずはないと思うのだけれど、HDDがCFカードになって、演奏中のiPod自体は静かになった。音もやや透明になったような(気がするだけ?)。</div>
北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-38050751112337760362015-04-05T02:38:00.001+09:002015-04-05T04:00:57.339+09:00iPhone, iPadでギリシア語を読む (Loeb, TLG Abridged)<h3>
(1) Digital Loeb</h3>
iPad などのiOSでギリシア語の文献を読むには、基本的にはウェブでPerseusサイトへ行くのが簡単だろうと思う。あるいは、Perseus4.0の幾つかのテキストと辞書を組み込んだ学習用ソフトウェアを用いるのも良いかもしれない。(無料ので一番まともなのはLogos Bibleの Perseusセットだけれど、導入がやや面倒。)<br />
Perseusサイトの難点は、収録作品がまだ少ないこと、著作権切れのものを中心とした翻訳が古めかしいものが多いことなどだけれど、いちばんの難点はサイトのスピード。いらいらするほど遅い。学習用ソフトの難点は、作品が少ないこと、辞書連携がまともでないものがあることなどだ。<br />
で、初年度195ドル年会費65ドルでLoeb Classical Libraryのすべての作品が読めるDigital Loebだと、iPadの利用感はどうなのか試してみた。勿論、ギリシア語の専門家はThesaurus Liuguae Graecae (TLG)のウェブサイトを利用するだろうけれど、それはiPhoneでちょこちょこギリシア語を読みましょか、みたいな需要には大がかりするように思う。お値段のことは置いても、英訳がないのはちょい読みには不安だ。Loebは基本見開きで左頁にギリシア語、右ページに英訳なのだけれど、左頁だけの表示にすることも出来るし、iPhoneならいっそ見開きのまま、左側だけを画面に入れておいて、悩んだら右ページをすっと見るとかでもよい。後は EBPocketのLSJないしintemediate Liddellとの組み合わせでサクサク)。Digital Loebの方でiOS用のアプリ作ってくれるとありがたいんだけれど…<br />
<br />
ちなみに、iPhoneを横にしてメナンドロスの「辻裁判」を表示して単語調べたりしているスクリーンショット。選択部分を長押しすればcopyの指示が出るのでコピーしてEBPocketへ移動すると単語が調べられる。鉛筆マークをタップすればメモも取れる。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="float: left; margin-right: 1em; text-align: left;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgdoxklqry_guEeleLuGOaybB9v9Lz5KAY09yJYiOjbEbkZp4fT7I0BQCNWb2YunF57V91NW5kLsaGSKa28rXTmdgEDYWwb8H8-6NSpuziW_lgNi5Fv057ppwNjrjs8k0zM7s1iTt2XUg/s1600/IMG_6250.PNG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgdoxklqry_guEeleLuGOaybB9v9Lz5KAY09yJYiOjbEbkZp4fT7I0BQCNWb2YunF57V91NW5kLsaGSKa28rXTmdgEDYWwb8H8-6NSpuziW_lgNi5Fv057ppwNjrjs8k0zM7s1iTt2XUg/s1600/IMG_6250.PNG" height="111" width="200" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">Digital Loeb (iPhoneで)</td></tr>
</tbody></table>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="float: left; margin-right: 1em; text-align: left;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhq8cmWnBGqOKnvalO_0fsROmxPbJeCON0KFdOaulgepP3D8eld0MZsSx8A9Ra1YiWZUE1u6Xi51ZKOPedj9ZsxgT7NHOizTMp8eR6btgsIgjm7mZ0lxzmmINnKHuzTVqTJXr78-rkFuQ/s1600/IMG_6251.PNG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhq8cmWnBGqOKnvalO_0fsROmxPbJeCON0KFdOaulgepP3D8eld0MZsSx8A9Ra1YiWZUE1u6Xi51ZKOPedj9ZsxgT7NHOizTMp8eR6btgsIgjm7mZ0lxzmmINnKHuzTVqTJXr78-rkFuQ/s1600/IMG_6251.PNG" height="111" width="200" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">EBPocket</td></tr>
</tbody></table>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<h3>
TLG Abridged</h3>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
私のTLGのアカウントは去年失効してそれからサイトに行っていなかったんだけれど、久しぶりに行ったら、Abridged TLGというのが無料で使えるようになっていた。最初に登録は必要だけれど、そんなに面倒ではない。翻訳へのリンクも(オンラインに翻訳が確認できる場合)ページごとの対訳にはなっていないけれど一応あるし、単語をクリックしたら右側に原形や辞書へのリンクが並ぶので、結構便利に使える。この変化形分析は多分PerseusのものなのでやっていることはEBPocketとまあ同じ。辞書へのリンクが、Safari内の別窓で開く。読んでいる場所のブックマークは出来ないみたいだけれど。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
パソコン上のスクリーンショット(部分)とiPhoneでのスクリーンショット。iPhoneだとやや狭いがiPad mini (横)だと充分使い物になる。ギリシア語テキストを二つ横に並べて表示するモード(Parallel Browsing)もあり、これも使いようによっては便利そう。</div>
<table cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="float: left; margin-right: 1em; text-align: left;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiJI_6t-92wwNP3liy5QH4jVthl6RELD5me-IPpg290uk-99AVYZEaojKacs_BcwL31_eAEMtFY6D0FWYXCgtmmQD90ObZfgo_VuDjFRz7gePozzHk9DOKg7pRZyibpauh510MFg-ZDjg/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2015-04-05+3.12.19.png" imageanchor="1" style="clear: left; margin-bottom: 1em; margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiJI_6t-92wwNP3liy5QH4jVthl6RELD5me-IPpg290uk-99AVYZEaojKacs_BcwL31_eAEMtFY6D0FWYXCgtmmQD90ObZfgo_VuDjFRz7gePozzHk9DOKg7pRZyibpauh510MFg-ZDjg/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2015-04-05+3.12.19.png" height="141" width="200" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">パソコンでのTLG abridged</td></tr>
</tbody></table>
<table cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="float: left; margin-right: 1em; text-align: left;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgR-vmBJ-wO6P7C-H88XQDbtEjT4-NLqUXBQ36XBZGtAKMFG1RehfNOiFv9mTnmX3Ie-OmxLo02NSE5rOcTSupRN-6FZgixOtjLFFApBz6-rYaNOCftz_cz7qvuTEsghbHN-n9HmIJ4Ag/s1600/CBxNK_CUIAAaKUo.jpg" imageanchor="1" style="clear: right; margin-bottom: 1em; margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgR-vmBJ-wO6P7C-H88XQDbtEjT4-NLqUXBQ36XBZGtAKMFG1RehfNOiFv9mTnmX3Ie-OmxLo02NSE5rOcTSupRN-6FZgixOtjLFFApBz6-rYaNOCftz_cz7qvuTEsghbHN-n9HmIJ4Ag/s1600/CBxNK_CUIAAaKUo.jpg" height="110" width="200" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">iPhoneで</td></tr>
</tbody></table>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
<br /></div>
<br />北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-43491156948718696222015-04-04T22:04:00.001+09:002015-05-07T23:01:28.643+09:00iPod Classicの大容量化(1)iPod Classic (160GB)を256GBにする試み(1) 。<br />
(1)なのはまだ256GBフラッシュメモリが到着していないから。海外から発送されたのは一週間前なのでもうすぐ来るでしょう。大容量化が上手く行くかどうかはまだ分からないけれど途中経過の報告。<br />
<br />
iPod Classic (160GB)は当初、自分の持っている音楽CDをすべて持ち歩くという考えが魅力的なので購入した。もともとヴィデオに使うつもりはほとんどなかった。購入当時は、もっぱらそれで音楽を聴いていたのだけれど、iPhone4Sにしたあたりから、音楽はiPhoneに「長い間再生していない曲」というプレイリストを作ってそれでさいせいするのがメインになっていた。音楽ファイルの容量がiPodの上限を超えたからだ。それでも、ポピュラーはiPhone, クラシックはiPodにして使い分けたりしていたのだけれど、それでもiPod部分が限界を超えた。当初モノラル音源やステレオ初期音源についてはビットレート192でリップしていたのを、全部320でやり直したら、ますます容量が足らなくなった。このiPodはその後故障して有償交換しているので、まだ電池は結構保つ。<br />
<br />
で、アップルがiPod Classicの販売やサポートを停止した(する)という話を聞いて、何とか大容量化できないのかしら、と思っていた。調べるとClassicについては出来ることが分かった。最大限1TB iPodを作ることが出来るらしい。これだと手持ちCDを全部CD音質で聞けるのだけれど、さすがに今から全部リップし直すのは自分の余命を考えても面倒くさい。iPod Classicの余命を考えると、256GB位で十分ではと言う気がする。<br />
<br />
で、iPod 大容量化のために必要なものと費用。<br />
互換バッテリー(ついでだしバッテリー交換もしても良いだろう) 1500円位<br />
iFlash bundle (SDカードをiPodに接続するためのケース) 4000円<br />
Flexible Steel Pry Tool 300円<br />
上記二つは<a href="http://www.tarkan.info/store">www.tarkan.info/store</a>から。送料無料。<br />
PNY SDXC メモリーカード SDカード 256GB UHS-1 Class10 16000円位。このカードをtarkanのサイトは推奨している。<br />
iFlash bundleはこんな感じで、二つの部品 iFlash とSD-CF Adapterから出来ている。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgroZp_S6UcsZGHl2CxmdMZLD6SRl29VSsTp6vj0BG5aEJnaDuXfOVZbKdLaonNBcGNemqGxrg_KIw_0UPv0IYb4GuxcghftiXNKmKDLHoi_CZOtioLwqU_qgr-uznKEwgsejXL9GMoCQ/s1600/CBvVpR2UgAEuxNy.jpg" imageanchor="1" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgroZp_S6UcsZGHl2CxmdMZLD6SRl29VSsTp6vj0BG5aEJnaDuXfOVZbKdLaonNBcGNemqGxrg_KIw_0UPv0IYb4GuxcghftiXNKmKDLHoi_CZOtioLwqU_qgr-uznKEwgsejXL9GMoCQ/s1600/CBvVpR2UgAEuxNy.jpg" width="156" /></a><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhsNB_gIVy9lZZyoo00MMO3dXixCr0l72PeJgOTiyq9_flvCpqEoBYmna5e9qbM703MepujXZQ1eWj64xvCWWiUz0Luquxh3kyAiirCXVXJV1re7t6Nf6vvfVgFFCsmY0MJUyWAlkKZnQ/s1600/CBv1qkKVEAImRG8.jpg-large.jpeg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhsNB_gIVy9lZZyoo00MMO3dXixCr0l72PeJgOTiyq9_flvCpqEoBYmna5e9qbM703MepujXZQ1eWj64xvCWWiUz0Luquxh3kyAiirCXVXJV1re7t6Nf6vvfVgFFCsmY0MJUyWAlkKZnQ/s1600/CBv1qkKVEAImRG8.jpg-large.jpeg" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
上記に加えて、マイナスの小さなドライバー、テレフォンカード、パウチしたカードを使う。Flexible Steel Pryの代わりにiSeamoでも良いけれど、Tarkanで売っているものの方が安い。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
道具・部品一覧(テレカがないのでバスカードを使った)</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhm96mM7KGe3ial3PDXNZvp5_15ZCqptS-kkKG8FBQ7gIti6KTR_XFQrwWYB8yUDIbiPKSc0JvtNsFNg8rTtq1MNgWzqH4IiO9Rb0bJ0SlOj4cA-nkw8e5zSF77xAkhEm2V9TIVXHK1_Q/s1600/CBvRjj6UAAIl3if.jpg-large.jpeg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhm96mM7KGe3ial3PDXNZvp5_15ZCqptS-kkKG8FBQ7gIti6KTR_XFQrwWYB8yUDIbiPKSc0JvtNsFNg8rTtq1MNgWzqH4IiO9Rb0bJ0SlOj4cA-nkw8e5zSF77xAkhEm2V9TIVXHK1_Q/s1600/CBvRjj6UAAIl3if.jpg-large.jpeg" width="170" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
iPodの右端、銀色のケースとの継ぎ目の真ん中付近にテレカを差し込んでゆく。ある程度刺さるとその裏側にパウチカードを押し込んでゆく(継ぎ目を広げる)。で、その脇に Steel Pryかマイナスドライバかを差し込んでぐりぐり継ぎ目を広げる。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
こんな感じ。ケースの、出っ張りになっているところは本体と繋ぐためのツメなのでそこを避けて奥へぐりぐり。ある程度刺さったらドライバも使って本体を浮き上がらせる感じで捏ねる。一本はつねに刺さった感じで右端のあちこちをぐりぐりしているとそのうち本体が浮き出してくる。で、ぱかんと外れる。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhbjBCukfw6mJVw0Iix3SuKGBsKYuJjz506NboIY4kYrsE6jIpX3zoiRSmua0D6nZ8BFHYg6Clcel2EEtHH2-4rTUg4d1f2dgo9a8zMiRf2MH_lsQHaTyD2pnMxC9OLy0VZEaXj1MX4hw/s1600/CBvXFbuVEAAval7.jpg-large.jpeg" imageanchor="1" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"></a><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhoha8_WYOGPDiAihrhwBqg4m2xm9Q85Jd_r2-EdYxlLb5Ow67KbHX8YE2KLrqIeQK3fO7v8YAuKTLGl03h6L0RxhC4t1feILzBvsrOCcAeHNNLyomKQbMMlOdZOKIQNS29NY7iRwCpsw/s1600/CBvSlTjVEAADeKr.jpg-large.jpeg" imageanchor="1" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhoha8_WYOGPDiAihrhwBqg4m2xm9Q85Jd_r2-EdYxlLb5Ow67KbHX8YE2KLrqIeQK3fO7v8YAuKTLGl03h6L0RxhC4t1feILzBvsrOCcAeHNNLyomKQbMMlOdZOKIQNS29NY7iRwCpsw/s1600/CBvSlTjVEAADeKr.jpg-large.jpeg" width="240" /></a><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjdMK6B6Lrly3jk_a907qdfats12UAYTeGzlJpjOpGxrUnS1w1mnirgL1hbW4Uzp0qVANJY-PMG0gRd4oH9a8YnvZsAJuEEpKqrO0AsYyOkxE6eMuiBcHssuVrRwhcynEMF3P1Tr4zPsg/s1600/CBvT44aUAAA63Hj.jpg-large.jpeg" imageanchor="1" style="clear: right; float: right; margin-bottom: 1em; margin-left: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjdMK6B6Lrly3jk_a907qdfats12UAYTeGzlJpjOpGxrUnS1w1mnirgL1hbW4Uzp0qVANJY-PMG0gRd4oH9a8YnvZsAJuEEpKqrO0AsYyOkxE6eMuiBcHssuVrRwhcynEMF3P1Tr4zPsg/s1600/CBvT44aUAAA63Hj.jpg-large.jpeg" width="320" /></a></div>
<div class="" style="clear: both; text-align: left;">
<br />
今できるのはここまでなのであとはメモリが来るのを待つ。まだ、HDとのコネクターを接続したままなのでこの状態でもiPodとして使える。メモリを入れて上手く認識されれば(2)が書けます。<a href="http://gpwukitano.blogspot.jp/2015/05/ipod-classic2.html" target="_blank">(2)を書きました。一度失敗したけれど何とか256GB化に成功。</a></div>
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhbjBCukfw6mJVw0Iix3SuKGBsKYuJjz506NboIY4kYrsE6jIpX3zoiRSmua0D6nZ8BFHYg6Clcel2EEtHH2-4rTUg4d1f2dgo9a8zMiRf2MH_lsQHaTyD2pnMxC9OLy0VZEaXj1MX4hw/s1600/CBvXFbuVEAAval7.jpg-large.jpeg" imageanchor="1" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhbjBCukfw6mJVw0Iix3SuKGBsKYuJjz506NboIY4kYrsE6jIpX3zoiRSmua0D6nZ8BFHYg6Clcel2EEtHH2-4rTUg4d1f2dgo9a8zMiRf2MH_lsQHaTyD2pnMxC9OLy0VZEaXj1MX4hw/s1600/CBvXFbuVEAAval7.jpg-large.jpeg" width="156" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhgKjxwa7wZztnWKe63_-9i0Qb5P9XoC4dZIdRTYw0DdZLkdkU2-invSbOP-7XHdbRy29TUgRSd4Tj3ezIh-ZkR6SVQQCwBnl8xfZQgtJdXa7_1esliRaSPV_e83S0Ey5HFxlIaEqzGrQ/s1600/CBvXFbxUgAEyUTO.jpg-large.jpeg" imageanchor="1" style="clear: right; float: right; margin-bottom: 1em; margin-left: 1em;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhgKjxwa7wZztnWKe63_-9i0Qb5P9XoC4dZIdRTYw0DdZLkdkU2-invSbOP-7XHdbRy29TUgRSd4Tj3ezIh-ZkR6SVQQCwBnl8xfZQgtJdXa7_1esliRaSPV_e83S0Ey5HFxlIaEqzGrQ/s1600/CBvXFbxUgAEyUTO.jpg-large.jpeg" width="150" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
<br /></div>
<br />
<br />北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-48355047624739799902015-03-05T00:35:00.005+09:002015-03-05T00:35:48.030+09:00リーダーズ英和第三版、Mac iOSで。リーダーズ英和第三版(ロゴヴィスタ辞書形式)を買った。インストール三回までの機能制限つきなのだけれど、インストールしたファイルを移動・コピーすること(私的利用の範囲内で)を制約しているわけではないので、コピーすればiPhoneでも使える。iPhoneではEPWING用の辞書ソフトEBPocketがロゴヴィスタ辞書に対応しているので、そのままコピー。外字の文字化けが酷いので、Project Zephyrからリーダーズ英和第三版用の外字plistをコピーして適切な場所に移すと少しましになる。EBMacでも同じplistを使うと文字化けは減る。plistの置き場所は <a href="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/greekpc.html#ebpocket">http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/greekpc.html#ebpocket</a> に書いたのと同じく辞書フォルダの直下。EB Macの場合はEBMac→パッケージを開く→Contents→Resourcesの中。<br />
勿論、マックだとインストールしたロゴヴィスタ辞書をそのまま使っても良いのだけれど、複数辞書の串刺し検索を実現するにはEBMacかLogophileの二択になる。この辞書の場合、Logophileのほうが文字化けもなくキレイに表示されるのだけれど。北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-90725634572692867982015-03-05T00:22:00.000+09:002015-03-05T00:58:53.751+09:00Let's Note CF-N8のハードディスク→SSD換装今基本はMacBook AirとParallelsを使っているため、長い間Windowsパソコンを買っていない。最後のはLet'sNote CF-N8で2009年の10月に発売されたもので、多分買ったのは2010年の年度末だと思う。大学に置きっ放しにしていて授業でスライド見せるの専用になっていたのだけれど、去年あたりからものすごく立ち上がりに時間がかかるようになった。余りシャットダウンをしないので、休止からの立ち上がりなんだけれど、それでもとても時間がかかる。HDどこか傷んでいるのかも、という疑念も起きてきた。年度末なので奮起して内蔵HDをSSDに換装することにした。<br />
買ったのは二つのハード。<br />
Samsungの換装用のSSD <a href="http://www.itgm.co.jp/product/ssd840evo/" target="_blank">840 EVO</a><br />
サンワサプライの<a href="http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=USB-CVIDE2" target="_blank">IDE/SATA-USB変換ケーブル</a><br />
これはHDの内容をSSDにコピーするのに一番簡単に見えた。<br />
また、取り出したHDを外付けとしてバックアップ用に使うのにも役立ちそうだ。<br />
昨日、漸く現物が届いたので、会議の合間に換装を試みた。<br />
SamsungのSSDには移行用クローンソフトがついているので、まずソフトをインストールして最新版にアップデートして、変換ケーブルにSSDを取り付けてパソコンとつなぐとすんなり認識する。<br />
クローンを作り(三時間)、電源落としてHDの交換なんだけれど、ねじ二本外すだけで簡単に交換できた。ここまで簡単なのはこれまでなかった気がする。五分もかからない。(手順の<a href="http://note100yen.com/en-140428.html" target="_blank">詳細はここのサイトに詳しい</a>)。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://pbs.twimg.com/media/B_J0rnPU0AEIV00.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="218" src="https://pbs.twimg.com/media/B_J0rnPU0AEIV00.jpg" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://pbs.twimg.com/media/B_J0rnVUoAEcu12.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="243" src="https://pbs.twimg.com/media/B_J0rnVUoAEcu12.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
で、SSDから起動させるのにも問題なし。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://pbs.twimg.com/media/B_J28Y1U4AAf2x6.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="317" src="https://pbs.twimg.com/media/B_J28Y1U4AAf2x6.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
普通に使う分には何も困らないのだけれど、二つ問題が出た。<br />
(1) Let'sNoteには見えないリカバリ用領域がディスクにあって、Samsungのソフトではそのパーティションがコピーされない。<br />
(2) Windowsの「バックアップと復元」が出来ない。<br />
<br />
(1)は対処すべきかどうか少し悩んだのだけれど、何であれあった方が良いだろうと考えてMiniToolsのPartition Wizardを使ってSSDにパーティションをくんでコピーすることにした。これでリカバリできるようになったかどうかは確認していない(何となく、この機種をリカバリすることなんて無いんじゃない?という気がしなくもないし、リカバリ用DVDも探したら出てきたし)。最初からPartition Wizardを使ってSSDにクローンを作っておけば良かったのかもしれない。<br />
<br />
(2)はずいぶん焦った。コントロールパネルからWindowsのバックアップの作成を選んでも何も表示されないのだもの。そこそこお金をかけたのに全部無駄? というかHD消去しちゃったよどうしよう?と思った。<br />
<br />
祈るような気持ちで「Windows バックアップ 真っ白」でググると<a href="http://chryfopp.hatenablog.com/entry/2013/03/30/202437" target="_blank">同じ問題が取り上げられている</a>ページがあった。見るとその人もSamsungのSSD換装で生じた問題だったので、これだと一安心。多分Samsungのクローン用アプリがWindows Backupを止めてしまっているのが原因らしい。次の記述に従う。<br />
<blockquote class="tr_bq">
<span style="background-color: white; color: #3d3d3d; font-family: Helvetica, Arial, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', メイリオ, Meiryo, 'MS Pゴシック', 'MS PGothic', sans-serif; font-size: 14px; line-height: 25px;">1)「スタート」-「コントロールパネル」-「システムとセキュリティー」-「管理ツール」-「サービス」を開く<br />
2)以下のそれぞれのサービスの設定状態を確認<br />
Remote Procedure Call (RPCSS) - "自動"<br />COM+ Event System (eventsystem) - "手動" (私の手元のマシンでは"自動"と設定されていました)<br />System Event Notification Service (sens) - "自動"<br />Volume Shadow Copy (VSS) - "手動"<br />Microsoft Software Shadow Copy Provider (SWPRV) - "手動"<br />Windows Backup ? “手動”</span></blockquote>
このサイトの人と同様、私のLet'sNoteでもCOM+なんとかは「自動」に、Windows Backupは「無効」になり、それ以外にも何かが上記と異なっていたので合わせたら「バックアップと復元」が出てきた。<br />
<br />
あと、SamsungのSSDには、パソコンを自社SSDに最適化させるためのソフトもあるので、それも「パフォーマンス最高」で設定しておいた。体感上はずいぶん早くなった感じがする。<br />
<br />
でも、このパソコンもうバックライトが限界な気もする。だいたい閉じっぱなしでHDMIから外部モニタに繋いでいるのでそんなに不便はないのだけれど、なんか輝度が一定しない感じ。この修理は<a href="http://www.geocities.jp/pcrepairandcraft/" target="_blank">一万円くらいかららしいのだけれど</a>…。<br />
<br />北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-40962770329630814472014-10-29T01:26:00.000+09:002014-10-29T02:16:29.552+09:00iOSでATOKを使う(絵文字登録)iOS 8.1にしたら、今まで登録していた単語が抹消され、新しい単語登録も出来なくなったので、この際と思ってATOKの導入を行った。1500円。<br />
で、ついでなのでATOK SyncにでもしてMacのATOKと同期させようとしたら、ATOK Syncには対応していないらしい。ともあれ、今のATOKから、ユーザ単語をエクスポートしてiPhoneのATOKに取り入れることは出来るみたい。<br />
<a href="http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=054762">http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=054762</a><br />
それでまあ、なんとか支障ないレベルで変換しているのでよしなんだけれど、ATOKの初期モードでは、iPhoneの絵文字を読みで変換することは出来ない。「あせ」ってタイプしてUnicode絵文字の😓が出てこない。<br />
こんなもん単語辞書ファイルなんだからどこかにないかと思って探したら今日になってようやく誰かが作ってくれたみたいで、<br />
<a href="http://wiki.aokix.com/Mac/ATOK/iOS%E7%B5%B5%E6%96%87%E5%AD%97%E8%BE%9E%E6%9B%B8%E3%82%92%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%81%99%E3%82%8B">http://wiki.aokix.com/Mac/ATOK/iOS絵文字辞書を登録する</a><br />
にアップロードされていた。<br />
ファイル名をuser_word.txtに変更してiTunesのATOKに取り込むのだけれど、前に取り込んだファイルと置き換えられてしまう。でも、前の登録単語が消えるなんてことはなく、新たに絵文字も(いくつかエラーは出たけれど)無事、取り込まれていた。<br />
このファイル、MacのATOKにもインポートできるのが有り難い。<br />
<br />
ATOK自体はときどき挙動不審になるけど、まあ育って行くでしょう。北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-8846377353933365862014-09-21T17:10:00.000+09:002014-09-21T17:10:22.254+09:00デーア・ローアー 『無実』東京演劇アンサンブルデーア・ローアーは、岡田利規演出の「タトゥー」、東京演劇アンサンブルでの「忘却のキス」を見た記憶がある。「忘却のキス」がストーリーレベルで分からなかったのに対し、「無実」は分かりやすい。<br />
<br />
なんか最近観劇を「外す」ことが多くて、今回はかなり外している可能性が高いと自分でも予想していた。<br />
<br />
舞台は、ドイツの港町、ということは北海に面した町で、ケルンかハンブルク位しか行ったことないけれど、そんな感じのところ。不法滞在の移民が多く、港にはストリップバーもある。「元コミュニスト」を自称する女性が出てくるので、旧東ドイツの地域なのかもしれない。(西にはほとんどいなかったもの)。<br />
(1)冒頭、不法滞在移民の二人の黒人が、海で溺れかけている女性を見つける。その一人エリージオは助けようとするが、不法滞在がばれると強制送還になるかもという相手ファドゥールと言い合いをしている間に、女性を見失ってしまう。エリージオは死んだその女性のことが頭から離れない。<br />
ファドゥールは海辺で日傘と本を探す盲目の少女アプゾルートに出会う。彼女はストリッパーで、ファドゥールは彼女に恋をし、たまたま拾った大金でその目を手術しようとする。<br />
(2)医学部を辞めたフランツと妻ローザの暮らす家にローザの母ツッカーが転がり込んでくる。ツッカーは糖尿病が悪化して足を切除しなければならなくなって一人暮らしが続けられない。フランツは遺体処理の仕事を見いだす。<br />
(3)老女性哲学者(設定では)は、自分の書いた「世界の不確実性」の内容に絶望している。因果関係は後付けにすぎない。世界のすべては不確実だと。彼女は夫に八つ当たりして憂さを晴らしている。<br />
(4)身寄りのない老女ハーバーザットは犯罪被害者の家を訪ねては、自分が犯人の母親だといつわってかえって同情されることを生きがいにしている。彼女の正体はばれ、その行為は禁止される。<br />
物語はこれら最初は無関係な四組のグループに分かれ、その間に、飛び降り自殺する男たちのスキット、それをいらいらしながら見ている見物人のスキットが(かなり時間をおいて)挟まれる。無関係な人物群は、徐々に緩やかに結びついて行くが、そのキーになる言葉は「世界の不確実性」だ。<br />
<br />
作品は、多分、ブラックユーモア、グロテスク・コミックでいっぱいだと思う。冒頭の、溺れる女性を助けようとしたエリージオが言い合いになっている間に肝心の女性を見失うところからして、笑いの種は溢れている。ファドゥールとアプゾルートの出会いもそうだ。「見える」「光」「金色」「ライト」などの言葉はかなり危ないのだけれど大丈夫かなとおもわせるところも含めてギャグ満載なんだと思う。「世界の不確実性(多分不確定性)」の話が出てきた後で、目の前にいるローザが実は水死した女性だったとか、それを知ったときに彼女の水死が確定するとかも、まあ、笑えるかどうかは別としてシュレジンガーの猫のギャグだろうしサプライズなエンディングの筈だ。ハーバーザットの詐欺(お金を要求するわけではないけれど)もいらいらする不条理な場面だけれど、こんなに不快なだけの場面ではないと思う。<br />
<br />
冒頭の場面はエリージオとファドゥールも同じ方向を向いているために、エリージオが女性を見失う効果が出ない。おまけに(特にファドゥールが)台詞でアップアップしている。その台詞の翻訳もとても不自然で、話し言葉になっていないし、日本語としてどうかしらと思うところもある。演じていて、さいの目を振るなよサイコロを振れよとか思わなかった?。音楽がずっとケルティックハープ一本なので、ドタバタ演技の入り込む余地がないし演技もずっと同じテンポ。<b>何でドイツでアフリカからの移住者の話で都会なのにケルティックハープなの?エンヤのテープじゃなかっただけラッキーだと思えば良いの?</b>みんながずっと前を向いて感情を外して台詞を言うのが異化演技だっての止めようよ。そんな演技見ていて何か面白かったり有意義だったりするの?老哲学者がなんで若いの? バリバリの頃のクリステヴァみたいなことをその頃のクリステヴァみたいな年齢の女性が言って人生の失敗感がでるの? 盲目の少女が全然盲目に見えないのと服がお嬢さん方向なのはわざとだと思うのだけれど、どういう効果をねらったの?ファドゥールとエリージオが世紀末伝説の雑魚みたいなプロテクター付きシャツを着ているのは何なの?セットが「除染された土」を入れた袋なのは分かったけどそれ何か効いてるの? 飛び降り自殺する二人は、唯一演出上笑いを意図した場面ではあったのだけれど、この雰囲気の中であの衣装と演技で客が笑うと思っていたの?だいたいあそこだけコミックなのおかしいとか思わなかった?全体にわたる視覚的なだささはドイツ演劇だからわざとそうしたの?<br />
<br />
<br />
<br />北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-24944043694850835352014-09-17T21:37:00.002+09:002014-09-17T21:37:46.185+09:00新国立劇場『三文オペラ』(赤旗劇評)赤旗に新国立劇場の「三文オペラ」の劇評を書きました。<br />
ソニン最高!最後の面会の場面での退場にダンディ坂野の持ちネタを持ってくる所なども素晴らしい。「示す」演技に徹している。<br />
メッキーが「起伏が少ない」のは演出の意向か?って書いたのは、たとえば嫉妬の二重唱の場面でのメッキーの必死のごまかしがカットされていたり、いくつか、メッキーが面白くなるところをあえて抑えているように見えたから。ピーチャムに関しては、私が観たのが二日目というのもあり、第一幕冒頭の最初の見せ場がちょっと淡々としすぎているようにも見えた。笑いをとれていなかった。<br />
字数の関係で書けなかったけれど、ピーチャム夫人のあめくみちこもとても良い。<br />
台本は、ドスのメッキー、メッキース、匕首マックと主人公の名前が場面によって変わるのが気になった。総じて上品。でも、元になった(と書かれていた)光文社文庫(谷川道子)訳よりはずっと生きた日本語になっている(多分訳者本人の監修)。<br />
翻訳戯曲のテキストと上演台本の関係としてはこれで良いと思う。戯曲テキストは語学的な正確さを崩せないけれど、上演台本はそうでもないのだから。<br />
<br />
<br />
<a href="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/theatre/akahata/shinkokusanmon.pdf">劇評はこちら</a>
<br />
<iframe height="480" src="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/theatre/akahata/shinkokusanmon.pdf" width="640"></iframe><br />北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-42371932798791089442014-09-12T19:04:00.002+09:002014-09-21T17:18:48.130+09:00MacでEPWING for Classics(ギリシア語辞書データ)を使うEPWing用のギリシア語辞典データ<a href="http://classicalepwing.sourceforge.jp/index.html" target="_blank">EPWING for Classics</a>の使い方は自分のサイトで前に書いたことがある。まず<a href="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/texts/studygreek11.html#ebwin" target="_blank">Windowsでの使い方</a>、および<a href="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/greekpc.html" target="_blank">iOSでの使い方</a>だ。<br />
ただ、そこではMac OSでの使い方については触れていなかった。辞書として使うには何の苦労も要らず適当なフォルダにコピーしてEBMacから認識させてやれば良いだけなんだけれど、それだけだと、検索文字がローマアルファベットになってしまい、また、ギリシア文字が汚い(ユニコード・フォントにならない)。<br />
で、それを回避するために、EPWING for Classicsの「<a href="http://classicalepwing.sourceforge.jp/download.html" target="_blank">ダウンロード</a>」ページから、EBシリーズ専用ファイルをダウンロードする。ここで必要な書類は、alternate-v3.iniとCLSEPW.plistの二つ。作業手順は以下の通り。<br />
(1) alternate-v3.iniをalternate.iniに名称変更。<br />
(2)「アプリケーション」フォルダからEBMacを右クリック(二本指タップ)、「パッケージの内容を表示」を選択。<br />
(3)パッケージの中の Contentsフォルダ→Resourcesフォルダを開いて、そこにCLSEPW.plistをコピー<br />
(4) 次にFinderで、オプションキーを押しながらメニューの「移動」をプレスして「ライブラリ」フォルダを表示。ライブラリ→Application Support→EBMacを開いて、そこにalternate.iniをコピー。この「ライブラリ」はユーザフォルダの直下にあるものの方。「システム」の直下にある「ライブラリ」にはApplication Supportフォルダがないはず。<br />
<br />
これまでCLSEPW.plistをどこにコピーすれば良いのかが分からず、ギリシア文字が汚いまま放置していたのだけれど、上手くいったので報告。<br />
<br />
<div>
<table cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="float: left; margin-right: 1em; text-align: left;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjuPQXrPttQaIwLSPda-4aFjjiHgUCPX4LRdWP7XR8pcAl5xJb7xTXUar2evq5S308gbF6VTEbVjPh2SCGUeDlfKszjDhk5QMdXrS3tlCotca6Mb0oKUKyhVQOgiFcPMkepwcgCf7T-wA/s1600/EBMac1.png" imageanchor="1" style="clear: left; margin-bottom: 1em; margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjuPQXrPttQaIwLSPda-4aFjjiHgUCPX4LRdWP7XR8pcAl5xJb7xTXUar2evq5S308gbF6VTEbVjPh2SCGUeDlfKszjDhk5QMdXrS3tlCotca6Mb0oKUKyhVQOgiFcPMkepwcgCf7T-wA/s1600/EBMac1.png" height="320" width="240" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">CLSEPW.plistコピー前</td></tr>
</tbody></table>
<table cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="float: left; margin-right: 1em; text-align: left;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhhHWjJMrN8so-eJj9Lm0ZLJD6t2aZguaiivd1Mu-2ZJOIcD_VOS4YjXCR0Niexb2SPIvUnlPirwcbQwgMrMtgr6WkHxbwgTAkMt6mDfAhIP3EfawOZ3fAd6O246SID2ZEXz-yAHNg23A/s1600/EBmac2.png" imageanchor="1" style="clear: left; margin-bottom: 1em; margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhhHWjJMrN8so-eJj9Lm0ZLJD6t2aZguaiivd1Mu-2ZJOIcD_VOS4YjXCR0Niexb2SPIvUnlPirwcbQwgMrMtgr6WkHxbwgTAkMt6mDfAhIP3EfawOZ3fAd6O246SID2ZEXz-yAHNg23A/s1600/EBmac2.png" height="320" width="244" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">CLSEPW.plistコピー後</td></tr>
</tbody></table>
</div>
北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-2172200033943796932014-05-31T21:58:00.000+09:002014-06-01T19:07:10.940+09:00福中冬子編訳『ニュー・ミュージコロジー』所収、キヴィ「オーセンティシティー」について福中冬子編訳『ニュー・ミュージコロジー』、ゲーアの論文は、日本語一ページ読むだけで、訳がでたらめだと分かったのだけれど、ゲーアが紹介しているグッドマンの議論自体難解なのかもしれず、ある程度仕方がない。それでも全体の三分の一くらい誤訳、っていうのには驚いたけれど。<br />
学生の卒論のテーマに重なるのでこの章は注意深く読み、大きな誤訳はほぼ指摘した。そのとき、同じ分析美学仲間のピーター・キヴィの「オーセンティシティ」はどうなのかしらと気にはなったんだけれど、何となく読めば分かる感じの文章に見えたので検討しなかった。<br />
で、その学生さんと「オーセンティシティー」の箇所を読み出して仰天する箇所に出会うことになる。それは、看護婦になりたいと言っている貧しい少女ワンダについての文だ。<br />
<blockquote class="tr_bq">
もちろん、<ワンダ>は一度も医者になりたいなどと口にしたことはない。彼女は常に看護婦になりたいと公言していたが、まともな思考が出来る人間ならば誰しも、彼女の能力や人格、行動に鑑み、医療現場で働くならば−彼女の言葉とは裏腹に−看護婦よりも医者の方がやりがいがあること、そして状況が許すならば彼女自身医者になりたいと思っていることを認識できるだろう。(148)</blockquote>
「まともな思考が出来る人間ならば誰しも…医療現場で働くならば…看護婦よりも医者の方がやりがいがあること…を認識できるだろう」はおそらく翻訳者の思い込みが誤訳に反映した例である。そしてその思い込みはずいぶんと看護婦を馬鹿にしている。誤訳であることに気づくまで、キヴィってこんなあほなことを書く人なのかと唖然とした。<br />
<blockquote class="tr_bq">
もちろん、ワンダは自分が医者になりたいと言ったことはない。そのポイントはどこにあるのだろう?彼女が医者になることが不可能だったという点だ。だから彼女はいつも看護婦になりたいと言っていたのだ。しかしながら、彼女の能力と個性を知っており、その振る舞いを何年にもわたって観察しており、医療の領域で看護婦よりも医者になるほうが彼女の人生がどれほど満足できるものになるのかを知っている知性ある人ならだれでも、これらすべてのことがらから、それまでの何年間もの間ずっとワンダが語ってきた言葉に反して、 ワンダが、現在の状況では、看護婦よりも医者になることを望んでいると推論できるのである。<span style="font-family: inherit;">Of course, Wanda never said she wanted to be a doctor. What would have been the point? She couldn't be one. So she always said she wanted to be a nurse. However, any reasonably intelligent person who knows Wanda's capabilities and personality,has observed her behavior over the years, and knows how much more gratifying her life would be, in the healing arts, as a doctor rather than a nurse can infer from all this, pace what Wanda has been saying all these years, that Wanda, under present circumstances, wants to be a doctorrather than a nurse</span><span style="font-family: Helvetica;"> (</span><span style="font-family: Helvetica; font-size: 8.5px;">.</span>Peter Kivy: <i>Authenticities </i>(Cornell University, 1995) 24)</blockquote>
キヴィは翻訳者とは違って、「医療現場で働くなら看護婦より医者がやりがいがある」なんてことは書いていない。ワンダを知っていて、何年も観察していて、<span style="color: blue;">彼女にとっては</span>医者になる方がどれほど望ましいことなのかを知っている人が、「彼女は医者になりたい」と推論できると主張しているだけである。knowとinferの違いとか、主語を修飾する関係節と主文の違いとか、指摘するのも徒労になってしまいそうだ。<br />
もう一つ、この訳の大きな問題は、これが(間違った)要約であって翻訳ではないということだ。彼女は、自分が理解出来る形に原文を縮め、まとめている。ところがキヴィは彼女が理解できるほど単純なことを言ってくれていないので、何となく分かったような読後感はするけれど実は出鱈目な翻訳ができあがった。<br />
その前のページでも「身体を持たない思考プロセス」(147)とか笑わせる訳文が出てくるし、このあたり、文単位でみると正しい訳ひょっとしたら一つもないのではないだろうか。「身体を持たない思考プロセス」の直後もこんな感じ。<br />
<blockquote class="tr_bq">
ここでツッコミが入るとすればそれは、人は実際、あらゆるものを「望む」ことは出来るが、あらゆるものを「意図」することはできない、ということだ。もしその「なりたい[望む]」が不可能であったとしてもである。「Xになること意図する」と私が言ったところで、そのXが不可能であるならそれは意味を成さないが、「Xになりたい」と発言すること自体を阻止するものではない。(同147)</blockquote>
この訳に実際に「ツッコミを入れ」、出来るならばその流通を「阻止したい」のだけれど、出来るのは試訳を置いておくこと位かしら。<br />
<blockquote class="tr_bq">
結局のところ、人は何でも「意図する」ことは出来ないけれど、 何でも本当に「望む」ことは出来ると言われるかもしれない。Xが私にとって完全に不可能であるとき、「私はXになることを意図している」と私が言うのは明らかに意味がない。他方、「私はXになりたい」と言うのは、それでも意味があるようにみえるかもしれない。<span style="font-family: inherit;">It might be interjected here that, after all, one can really "want" anything, even though one cannot "intend" anything. It makes no sense, clearly, for me to say "I intend to be X," where X is flat-out impossible for me, whereas it may seem, anyway, to make sense for me to say "I want to be X."</span>(同23)</blockquote>
卒論の学生さんのためには、ゲーアの場合同様、論文全体にわたって見直してあげるべきなのだろうけれど、今回は全訳になりそうで、時間や著作権の関係もありそれは控える。北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-35938121523609247402014-05-22T02:29:00.001+09:002014-05-22T02:29:50.300+09:00iPad mini用キーボードiPad Mini用キーボードを買った。<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/B00CDG0O78" target="_blank">Logicoolの薄いもの</a>。<br />
小さすぎないかと思ったけれど、アルファベット部分のキーが充分に大きいので大丈夫。驚いたのは、日本語変換の性能がとても良いことだ。マックと同じ「ことえり」なんだけれど、MacではATOKだし、iPadでは普段ローマ字変換をしていないので意外だった。フリップのときには変換精度はあまり意識しなかった。予測変換で確定することの方が多かったからだ。キーボードでローマ字かな変換で、会議や学会でメモを取るのにはほとんど苦労しない。みんなtsudaれる筈だと思った。ATOK要らない感じ。コマンド+スペースで言語が変わるのもマックと同じで良い。マック風のキーの組み合わせはほかにもあるみたい。<br />
ただ、日本語⇔アルファベットのキーボード変換をcapslockで可能、みたいな使い方が出来るとさらによかった(日本語・ギリシア語・英語のキーボードをオンにしているので)。<br />
重くなるのが心配だったけれど、それほどでもない。ガラスの保護カバー(シール)とは両立できないけれど、保護カバーは不要になる。また、ソフトケースもキーボードで保護しているので不要になる。扱いはむしろ簡単になった。<br />
読むときのために相変わらずキーボードは外して<a href="http://gpwukitano.blogspot.jp/2014/01/ipad-mini-retina.html" target="_blank">e-handleつけてるので</a>、キーボードのふたをしたときの不格好さはさらに増した。便利で軽ければ幸せなので良いのです。あまりマックを持ち歩く必要がなくなってきたなぁ。北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-70254602553141982922014-05-22T01:34:00.002+09:002014-05-22T02:33:51.865+09:00地人会新社「休暇」Holidays久しぶりの赤旗劇評。思い起こせば半年ぶりだ。<br />
タイトルがようわからんものになってしまった。ともかく保坂さんあまり心理主義的ではないけれど熱演。作品は問題多い。医学的ガン治療への偏見が強すぎて気持ち悪いレベルだ。<br />
ハーブだのにんじんジュースだのなんだのっていう代替治療のことを緩和ケアって呼んでいるのは原作がそうなのかもしれないけれど、主人公のガンの進行がいまいち不明なのは翻訳の問題なのか作品の問題なのか。素直に観ていると、乳がん発見通常医療三ヶ月で再発代替治療で根治、七年経過後肺に転移(?)代替治療で一旦消えたけれどまた七年たってあちこちに転移っていう物語に聞こえる。全14年。それはあまりになさそうなのだけれど、どうなのだろう。<br />
<br />
<iframe height="480" src="http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/theatre/akahata/holidaychijinkai.pdf" width="640"></iframe>北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-44500316504726541702014-04-05T01:23:00.001+09:002014-04-16T02:20:32.798+09:00四月エリオット「荒れ地」冒頭、てきとー訳<br />
<br />
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">四月が一番酷い月。死んだ</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">土地からリラの芽を出させ、記憶と</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">欲望を混ぜ合わせ、春の雨で</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">鈍な根っこの小さな生き物が活気づく。</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">冬は僕らはあったかい。忘却の雪が</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">地面を覆う。乾いた球根で命が育つ。</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">夏は突然でびっくり。シュタルンベルク湖から</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">雨と一緒にやってきた。僕ら柱廊で足止めで、</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">そんで晴れたら歩いてホフガルテンへ、</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">そんでコーヒー飲んで一時間おしゃべり。</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<blockquote class="tr_bq">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">うちロシア人ちゃうよ。リトアニアや。ほんもんのドイツ人</span></blockquote>
</div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">子供の頃、うちら大公さんのとこに行ってたやん。</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">いとこのひと。うちをそりで連れ出して</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">怖かった。大公さん言わはんの。「マリー</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">マリー、しっかり捕まっときや。」そんで下ってったんよ、</span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">山の中に。山は自由な感じやね。</span><br />
<span style="font-family: 'MS 明朝';">今は夜はだいたい読書。そんで冬には南やね。</span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";"><br /></span>
<br />
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">絡まっている根っこは何?</span> <span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">この石混じりのがらくたから</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">どんな枝だが育ってくるのか? 人の子よ、</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">お前には語りも想像も出来ない。分かっているのは</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">壊れたイメージの山だけだもの。陽射しが照りつけ</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">朽ちた木は陽射しをさえぎらない。虫が息つくこともできない。</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">乾いた石は水音を立てない。ただ</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">この赤い岩の下にだけ影がある。</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">(この赤い岩の影の下においで)</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">あさ君の後ろで拡がる影とも、</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">夕方すっとのびて君の前に立つ影とも</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">違うものを見せてあげる。</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">一握りの砂のうちに恐怖を見せてあげる。</span></div>
<blockquote class="tr_bq">
<span style="font-family: 'MS 明朝'; text-align: center;">さわやかな風が</span><span style="font-family: 'MS 明朝'; text-align: center;">さとの方にふいてゆく。</span><span style="font-family: 'MS 明朝'; text-align: center;">わしのアイルランドの子、われ</span><span style="font-family: 'MS 明朝'; text-align: center;">どこをさまようとる?</span></blockquote>
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<br />
<div class="MsoNormal">
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<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">ヒヤシンス娘って呼ばれたわ」</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<!--EndFragment--><br />
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">−でも僕らが、遅くに、ヒヤシンスの庭から戻ったとき、</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">君の両手はいっぱいで、髪は濡れていて、ぼくは</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">しゃべれなかった。見えなかった。ぼくは</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">生きてもなかったし死んでもなかった。何も知らずに</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">光の奥を見つめていた、沈黙を。</span></div>
<blockquote class="tr_bq">
<span style="font-family: "MS 明朝"; font-size: 12.0pt; mso-ansi-language: EN-US; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-bidi-font-family: "Times New Roman"; mso-bidi-language: AR-SA; mso-fareast-language: JA; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";">海は果てしなくて何もない</span></blockquote>
</div>
<div class="MsoNormal">
<span style="font-family: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: "Times New Roman"; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: "Times New Roman";"><br /></span></div>
北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-72399740870903198112014-02-25T17:09:00.000+09:002014-02-26T00:10:31.330+09:00美術館において護られるべきは芸術表現の自由だ(都美術館問題)久しぶりの更新。<br />
<br />
現代日本彫刻作家展が2/15-21日に東京都美術館で開かれていたのだけれど、その主催者である「現代日本彫刻作家連盟」代表の中垣克久さんの作品「時代(とき)の肖像―絶滅危惧種 idiot JAPONICA 円墳―」の撤去を美術館側が求めたようだ。「<a href="http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-02-20/2014022001_04_1.html" target="_blank">しんぶん赤旗」の記事</a>によると、次のような事態の進行だった。<br />
<blockquote class="tr_bq">
<blockquote class="tr_bq">
問題が起きたのは展示2日目、16日の日曜日。小室明子副館長が作品の撤去を求めに来ました。「文言が『館』にふさわしくない」という理由でした。</blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
文言とは作品の一部として貼られていたB4ほどの紙に手書きで縦に「憲法九条を守り、靖国神社参拝の愚を認め、現政権の右傾化を阻止して、もっと知的な思慮深い政治を求めよう…」と赤字で書かれていたもの。</blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
中垣氏によると「撤去しない」というと「撤去しないなら字を消してくれ」「消しません」と1時間ほど押し問答が続きました。最後に「『憲法九条』『靖国神社』の2カ所を部分的に消してくれ」といわれ、中垣氏は「不本意ながら紙を取ってその場を収めた」といいます。</blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
同美術館側の主張の根拠は都の運営要綱にあります。「特定の政党・宗教を支持、または反対する場合は使用させないことができる」と定めています。同美術館は「文書の全体が具体的な政治的主張だ。いろんなお客さんが見ると、『アジビラ』と思う人もいる。直接的な政治的メッセージと見られる」と話します。</blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
なぜこの点に固執するのか…。同美術館によると発端は一昨年前。「従軍慰安婦」をテーマにした作品で「政府は補償すべきだ」などの表現に、お客から「不愉快だ。公立の美術館で一方的な展示はやめるべきだ」とクレームがつきました。以来、同館は賛否の分かれるテーマで、直接的な主張が盛り込まれた作品については「確認」するようになったといいます。昨年も「従軍慰安婦」をテーマにした作品の取り外しを提起しています。</blockquote>
</blockquote>
作品の一部として貼られていた手書きの文書が「具体的な政治的主張」であって、それは館が禁止している「特定の政党・宗教を支持、または反対する」ことだ、という根拠らしい。だから作品全体の撤去を求めたけれど、交渉の結果、「具体的な政治的主張」の部分を取り外して展示は一応継続されたとのこと。<br />
<br />
この問題は表現の自由との関係でマスメディアに取り上げられたけれど、表現の自由との関係で言えば、都の運営要綱は都の美術館で表現の自由を全面的には認めていないことを示しており、そのこと自体は新しい問題ではない。つまり「いかなる表現であっても、都美術館は認めるべきだ」という主張は、この規定の廃止を求めねばならないし、それが妥当かどうかは議論の余地が大きい。個人的には賛成できない。例えば「自民党に投票しよう」とか「三里塚からパレスティナへ、世界同時革命を実現しよう」みたいなメッセージ(古いけど)を直接呼びかけるインスタレーションやパフォーマンスを東京都美術館が受けいれない、というのは都美術館の自由だと考える。そのメッセージを伝える場所が実質的になくなったときにその国では表現の自由が制約された、とは言えるだろうけれど、都美術館がそのレベルでの表現の自由をまもる最先端である必要はない。「赤旗まつり」での美術展に反共の作品が展示されなかったとしてそれが表現の自由の侵害ではないのと若干似ている。<br />
<br />
「表現の自由」と公共建築物のあり方という一般的な原則はともあれ、この現実の例に関しての都の対応は適切か、というのはまた別の問題だ。二つの問題があると思う。第一は「憲法九条を守り、靖国神社参拝の愚を認め、現政権の右傾化を阻止して、もっと知的な思慮深い政治を求めよう…」というメッセージは都の運営要綱にある「特定の政党・宗教を支持、または反対する場合」に該当するのかどうか、ということ、第二は、そのように書かれている紙の存在はこの作品において、そのメッセージを直接主張することに当たるかどうかという問題だ。最初の問題は技術的で、後の問題は芸術学的だ。<br />
<br />
最初の問題が技術的だ、というのは運営要綱に「具体的な政治的主張を行うこと」と書かれてあったらこの問題自体が存在しなくなるからだ。具体的な政治的主張を行う芸術作品は山ほどあるけれど、それらが「公立美術館」にも展示されるべきだという主張は一般的ではない。公立美術館は政治的には民間の美術館よりも脱臭されたものであるべきだ、という主張も十分に成り立ちうる。今回の事例では、素直に読むならば、どこにも「特定の政党・宗教を支持、または反対する」文言はないように見える。「現政権の右傾化を阻止」することと「自民党に反対する」ことは別だからだ。美術館の対応は拡大解釈だ。(但し、上記記事で引用されなかった「反自民」の文言があったり、運営要綱に根拠となる別の文言があったら話は変わるけれど)。<br />
<br />
第二の問題は作品全体の評価を行わないと論じられない。それは作品が芸術作品として成立しているかどうかに関わってくる。芸術的評価は別として表現の自由は護られるべきだ、という議論は今回の問題とは直接関係しない。書かれたメッセージが一定の屈折を経ていて作品が芸術作品として成立しているかどうかが大事だ。「しんぶん赤旗」の記事は「都生活文化局は「美術館は美術を鑑賞する場であり、政治的アピールをする場ではない」と本紙の取材に答えました」と結ばれているが、「鑑賞しうる美術」と「政治的アピール」が区別可能かどうか、曖昧な境界例はあるとして、この作品が境界のどちらにあるのかを問わないと、都美術館の作品撤去要求問題は袋小路になるだけだと思う。<br />
<br />
まず、紙を外した状態で作品が結局会期中展示され続けた、ということが重要だ。このことは、作品が「政治的アピール」ではなく「美術」であることを都美が認めた、ということに他ならない。どんな作品なのか? 赤旗の記述によると「高さ1・5メートルのドーム状で頂上に日の丸、床には星条旗が敷かれています。秘密保護法を批判した切り抜きや、「日本は今病の中にある」などの紙が貼り付けられています」<a href="https://twitter.com/makotoaida/status/436070472455704576/photo/1" target="_blank">芸術家の会田誠さんのツイートに作品画像がアップロードされているので参照</a>。黄ばんだ日の丸が円墳の上に置かれ、しめ縄が巻かれているのは靖国神社を表しているように見えるし、「日本は今病気」とか言った言葉は、秘密保護法についての新聞記事と並べられることで、作者の危機感の表明だろう。下に星条旗が敷かれていることは円墳の表す病気中の「日本」が、国粋主義的ナショナリズムとアメリカの二重の力によって滅びつつあることを示しているように思われる。その意味では分かりやすい政治性を持った作品だ。でも、ここまでの表現は都は認めざるを得なかった。政治性を持つこの作品が「美術」であることは否定されていない(そこには作者の抗議の声が反映されているだろうし、アートワールドとの関係も反映しているのだろうけれど)。<br />
<br />
都美に作品を見に行ったらもう展示が終わっていて見られなかったのだけれど、画像からは、メッセージが勝ちすぎて私の好きなタイプの作品ではないとは思う。ただ、独特の力を持っていることは分かる。これが「政治的メッセージ」として撤去されていたとしたら大変危惧せざるを得ない事態だっただろう。また、この作品を展示したことによって、将来この団体が都美を借りれなくなるとしたらそれは芸術表現に対する不当な抑圧だろう。<br />
<br />
それでは問題となった紙に書かれたメッセージはどうなのだろうか?この紙メッセージ付きの作品をT1とし、メッセージ自体をm、メッセージを取り除いた作品をT2とすると、T1=T2+mだ。T2の芸術性については誰にも異存がない。mはそれとして芸術作品であるかというと、若干難しいけれど、いま議論のためにこれは単純な作者の政治的主張であると考える。そのとき、T1は芸術作品なのかどうか?<br />
<br />
このとき、芸術作品はメッセージを屈折させる性質を一般に持っていると主張出来るかもしれない。例えばバーバラ・クリューガー、ACT UP、ゲリラガールズ、ジェニー・ホルザーなどのアーティストは、自らが肯定したり否定したりするメッセージを直接作品に取り入れ、あるいはメッセージと作品を分離できないものを作り出してきた。アイ・ウェイウェイの「くたばれ祖国」もそうだ。それらが単なるアジビラと区別されるのは、芸術という枠組みがメッセージを屈折させ、再文脈化するからだ。政治的スローガンを書いたバナーと芸術作品としてのバナー・アートを区別するのもこの再文脈化だ。つけられたタイトル、置かれた場所、T2の存在そのものがmを再文脈化する。この作品においては、私たちは「絶滅危惧種」というタイトルの文字、idiot Japonicaという(ラテン語風の)言葉(idiotaにして欲しいところだったけれどidiotaだと男性名詞でJaponicaとあわないのか)、によって「時代(とき)の肖像」の「とき」を朱鷺(Nipponia Nippon) と結びつけるかも知れない。そのとき、mは絶滅して行く「朱鷺」の声として解釈可能だろう。朱鷺は滅びた(少なくとも純粋種としては)し、ドームは「円墳=墓」だから、滅びは既定事項だ。この声も滅び行くのだという厭世観を示しうるだろう。中央のドームは中に入れるくらいの開口部があり、星条旗はそこから確認できるらしい。mのうちには憲法九条への言及があるので、滅び行くのは「日本」というだけではなく、象徴天皇制(この読みでは日の丸としめ縄の組み合わせは「靖国」よりもむしろこちらを意味する)と対米従属のもと独特の発展を遂げた戦後日本だとみなしうるだろう。また、画像からも認められる作品の絶望的な調子はmを単純な政治的呼びかけとして解釈することをむしろ禁じるかもしれない。それは絶望とともにある呼びかけになるだろうし、逆転した解釈も可能だ(私のT1への読みとT2への読みは「日の丸」と「星条旗」の象徴性において逆になっている)。多様な解釈を容易にするという点で、おそらくT1はT2よりも優れた作品だ。そして、皮肉なことに、T2の方が政治的に直接的な強度を持っているかも知れない。<br />
<br />
T1もT2もしかし、いずれそれほど優れた作品ではないとは思う。現代彫刻作家展をググっても今回の展覧会は(この事件のニュースを除いては)全く見当たらず、主催者のブログも数年前に停止したままだ。展覧会自体を市民にアピールしようという態度の全くかけた企画は、この作品がおそらく内々での消費を目処にして作られたものであることを示唆している。実際、美術館の横槍がなければ、そのようなものとして消費され、忘れ去られていただろう。しかしこのことはそれが芸術作品として成立していない、ということではない。美術館は一昨年の「従軍慰安婦」を扱った作品へのクレームを奇貨として、気に入らない政治的傾向を持った作品を排除しようとしているように見える。今後、「東京オリンピックを成功させよう」的なメッセージを込めた作品、あるいは中国の政治について直接のメッセージを伝えるアイ・ウェイウェイのような作品(や例えば「アイ・ウェイウェイは謝らない」の上映)も彼らが拒絶するならば、「気に入らない」の部分は取り除いても構わないけれど、そんなことはないだろうと(根拠はとくに挙げられないけれど)漠然と予感する。<br />
<br />
美術館において私たちが護りたいのは表現の自由ではない。芸術表現の自由であり、芸術表現として成立している限りでの表現の自由だ。今回のT1は芸術表現として成立しているからこそその拒絶は憂慮すべきなのだ。同様に、リーフェンシュタールの「意志の勝利」を都美で上映する企画があったらそれは護られねばならないが(ドイツにおいてどうあるべきかはまた別問題として)、ネトウヨの「良い×××も悪い×××もみんな殺せ」というプラカードの展示や、アングレームで拒絶されたマンガの形を借りた醜悪なメッセージの展示を「表現の自由」のゆえに護ってはならない。北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-14023328189258140262014-01-21T22:20:00.003+09:002014-01-23T02:24:41.247+09:00iPad mini retinaで読書と言っても、基本的にiPadとそんなに変わるわけがない。洋書をPDFにしてハイライトしてノートとりながら読む(iPadでノートとるのは面倒くさいので、iPadはハイライト専用、DropBoxで同期して、ノートとるときはMacで編集)。わたしの人生はDropBoxに全面依存だ。<br />
iPadがあるのになぜiPad mini Retina(以下ミニ)を買おうと思ったのか(今年度の研究費のかなりの部分がこれに喰われた)、というと、長時間読んでいるのにはiPadは大きく重く、何となく開くのが面倒になるからだ。ミニの方が軽いし、今iPadで縦置きで本を読んでいるのだけれど、画面の下の方あまり見ていないのに気づいたからだ。ミニの縦の長さはiPadの横幅より大きいので、横置きにすれば、文字も今より大きくして読むことが出来る。<br />
で、乗り換えて(前のもあるけれど)驚いた。レチーナディスプレイの精密さのおかげで、たてのままでもほぼ苦労なく読める。ハイライトを引く便利さは、かえってレチーナの方が良い(線を引くのに一旦本体から手を離す必要がない)。<br />
問題は、本体をどうやって持つのか?だ。端っこを持つのは何時間もの読書を考えると落としそうで嫌だ。裏からがばっと持つのは指がつりそうで嫌だ。<br />
というかこの問題はiPadのときにさんざん悩んで試行錯誤済みで、答えは最初から分かっている。裏にストラップかハンドルをつけるしかない。<br />
常識的にはミニにハードケースをつけ、ハードケースにハンドルをつける、ないしハンドル付きのハードケースを買う、だけれど、ミニの厚さと重さが増えるのが嫌だ。ストラップだとその悩みは解消するのだけれど、引っかけるところが何か(イヤホンの穴、スイッチ、ボリューム、カメラなど)と干渉する。iPadの場合はカメラ使わないとか割り切ってストラップにしてたけれど(Heloのハンドル付きストラップ、TKOSolutionのX-Band、PadStrapの三種を使い分けていた)、Heloのハンドル付きストラップの場合ハンドルが本体の中央に来てしまって、それはかえって使い勝手が悪い。ハンドルが中央なので表側の指の位置も中央より少し上になって、ソフトキーボードのポップアップ位置と合わない。単なるストラップだと指を差し込む場所を上下にずらせるのだけれど、中央でないとややホールド感が弱い(両手でホールドできるX-Bandがこの点ではかなりまし)。最終的には最初に買ったX-Bandに戻ってしまった。でも両手をストラップに差し込むってのもハイライト時に少し不便だ(いちいち指を抜いてハイライトする)。<br />
ここまであらかじめ悩んでいるので、答えは一つしかない。裏面のどこにでもハンドルをつけることができる製品、だ。<br />
どんぴしゃなのがe-handleっての<br />
<a href="http://www.amazon.com/dp/B0073GE9FG">http://www.amazon.com/dp/B0073GE9FG</a><br />
Amazonの商品画面ではいまいちどんなものか分からないけれど、<br />
接着剤を塗ったマジックテープを台にして、回転式のソフトハンドルをつけたものだ。<br />
<div>
台を貼り付けたミニの裏面と取りつけるまえの回転式のソフトハンドルはこんな感じだ。</div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="float: left; margin-right: 1em; text-align: left;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiHc5n1zXYmye4MQbtpyJ3cujP777Syf8dgGoHXdk8vDvD4UTcj1PsNaEPju_bfsfocMO0stmtQLQOXxzW54ORQwIxOENzg1OBSUv5r2lMgsLGN8jBIhyphenhyphen5YO_5WfC4DiQexaEgKgtbsfA/s1600/IMG_5642.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiHc5n1zXYmye4MQbtpyJ3cujP777Syf8dgGoHXdk8vDvD4UTcj1PsNaEPju_bfsfocMO0stmtQLQOXxzW54ORQwIxOENzg1OBSUv5r2lMgsLGN8jBIhyphenhyphen5YO_5WfC4DiQexaEgKgtbsfA/s1600/IMG_5642.jpg" height="200" width="150" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">テープを貼り付ける</td></tr>
</tbody></table>
<table cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgxa7G4rqXM9veGKg-znpy5dmaP3i-mMdJXimPMWtIZuSqnPfVhDnazo8idIZ8mSpmfObOhWuAiN8QR6y-DfskjbvhXB1-HNdnKqE0Zs09ClKqo-LSloAUF5PXLnmbML48xEacGIHjy-Q/s1600/IMG_5643.jpg" imageanchor="1" style="clear: right; margin-bottom: 1em; margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgxa7G4rqXM9veGKg-znpy5dmaP3i-mMdJXimPMWtIZuSqnPfVhDnazo8idIZ8mSpmfObOhWuAiN8QR6y-DfskjbvhXB1-HNdnKqE0Zs09ClKqo-LSloAUF5PXLnmbML48xEacGIHjy-Q/s1600/IMG_5643.jpg" height="200" width="150" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ソフトハンドル</td></tr>
</tbody></table>
合体<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhKpy8d103uB8SWX_qgiks_YFR1UcUv3geZt-PTX2O61A_iYT6VgEGy_mAQgrLUfZbU_vVqn8hanWb854mvYfrZ6ausZXEB4PIeVXLbyD1Z_ErDO_kwuwCNNuS1RlPMK6_O6ZftOGvzbA/s1600/IMG_5647.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhKpy8d103uB8SWX_qgiks_YFR1UcUv3geZt-PTX2O61A_iYT6VgEGy_mAQgrLUfZbU_vVqn8hanWb854mvYfrZ6ausZXEB4PIeVXLbyD1Z_ErDO_kwuwCNNuS1RlPMK6_O6ZftOGvzbA/s1600/IMG_5647.JPG" height="200" width="150" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ハンドルを装着した</td></tr>
</tbody></table>
リンゴマークが完全に隠れてしまうので、デザインの美しさは損なわれるし、ハンドルをつけたままだとかさばるのがかなり難。外せば普通のスリーブにおさまるけれど、つけたままでも8インチタブレット用のスリーブなら入るような気がする。Kindle Fire HD用のスリーブ、例えば <a href="http://www.amazon.co.jp/dp/B00B5PJ19U">http://www.amazon.co.jp/dp/B00B5PJ19U</a> はたぶん大丈夫だ。(風呂蓋つけて、ハードケースつけて、後述のBunker Ringつけて大丈夫みたいだから。わたしは革製のは嫌いなのでもっとぺらっとした安いのを買った。450円くらいの8インチタブレット用スリーブでちょっと膨らむけど入った。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhy9CqbV-Z8f94m79wmZR9VV7JcT9U7Vn8i66iUJfINrU4pvtubeRb7xSaZiON0Ul_H62VqCPld7NFUg3yTzEpve0A8ZD82Lhary4ft78k_Rb56JNYIf79ICvoN367kOYkOlnh-5koQ5A/s1600/IMG_5648.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhy9CqbV-Z8f94m79wmZR9VV7JcT9U7Vn8i66iUJfINrU4pvtubeRb7xSaZiON0Ul_H62VqCPld7NFUg3yTzEpve0A8ZD82Lhary4ft78k_Rb56JNYIf79ICvoN367kOYkOlnh-5koQ5A/s1600/IMG_5648.JPG" height="200" width="150" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">スリーブに入れたところ</td></tr>
</tbody></table>
<div>
どこにでもつけられる回転ハンドルは魅力的で、実際三日ほど使用してとても満足しているのだけれど、マジックテープが接着剤でミニの背面にへばりついているのは見苦しい。それが気になる場合には、ストラップか、ストラップつきハンドル、ケース付きハンドルが良いように思う。</div>
<div>
例えば、</div>
<div>
<a href="http://www.amazon.com/dp/B008L2NCNQ" target="_blank">LapWorksのTablet Handler Strap</a>や</div>
<div>
<a href="http://www.amazon.com/dp/B00FBEI502" target="_blank">DuraGadgetの Soft Grip Handle Case</a>なんかがそんな製品だ。特にLapWorksのはカスタマーレビューがとても良い。</div>
<div>
単なるシリコンのストラップなんだけれど、<a href="http://www.amazon.com/dp/B00AE9DDEW" target="_blank">Padlette D2</a>も単純で心惹かれる。ただしこれは日本発送していない。</div>
<div>
日本で、それに類した商品はないのかしら、と思って少し探してみたのだけれど、ケースにハンドルがついているのはいくつかあるけれど、重くなるし、マイク穴を塞ぎそうであまり気乗りがしない。e-handleにやや近似的な商品としては<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/B009GETF2A" target="_blank">Bunker Ring3</a>がある。これは指を金属のリングに引っかける。薄いし、スタンドにもなるらしいのは良いのだけれど、指を痛める原因になりそうなのがこわい。<br />
<br />
追記:台になるマジックテープは、写真よりももう少し下に貼った方が、入力用ソフトキーボードとの高さの関係を考えると吉。ここだけちょっと失敗。</div>
<div>
<br />
<div>
<br /></div>
</div>
北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8403642415562116259.post-12331681574115848462014-01-14T01:36:00.001+09:002014-01-14T01:58:43.507+09:00ブログの始め方(M先生に)西洋比較演劇研究会に久しぶりに出席したら、大御所のM先生がブログを始めたいとおっしゃっていた。主な目的は、自分の論文をいちいち紙媒体で発表するのではなく、ネットに直接掲示することだと伺った。<br />
先生の目的からして、広告が出ないのが良いだろうし、また、設定が面倒くさくないのが良いだろうと考えると、Bloggerが最適解だろうと思った。自分のときもそれでBloggerに決めたのだし。Bloggerの始め方は、Bloggerのサイトにあるのだけれど、先生向けに特化してもう少し細かく始め方を書こうと思う。以下先生に宛てた文章として書いたので丁寧語。<br />
<br />
<h3>
1) Googleアカウントをとる。</h3>
<div>
<a href="https://mail.google.com/intl/ja/mail/help/about.html" target="_blank">https://mail.google.com/intl/ja/mail/help/about.html </a>へ行って右上の「アカウントを作成」をクリック。図(1)のようなページが現れるので、アカウントを作成する。ブログの目的からしてずっと本名で通すことを前提にします。ユーザ名がすでに登録されていたら、適切な他の名前を付け加える(先生の場合なら自分の本名にnolaとか+してユーザ名にするとか)。パスワードを自分にとっては覚えやすく他人からは推測されない八文字以上のもので、なおかつ他のサイトのパスワードと違うものにすることがとても大事です。次へ、をクリックすると、携帯メールアドレスの登録をする必要があるので、登録をして携帯メールでアカウント利用のためのコードを受け取る。その次のページあたりでコードを入力してアカウントの利用を開始するはずです。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgqmzBvs9VT_V87loldl3w6jYlio5oqN3IPcKCWZg4Xn3BhAyhRL03OuzOC2hDKIsnuSBVnAtc6-CUPPdHtuRQiODLUBL6MGVa2a4uq1vWBOvUW9x9p4ku9T66jWoSuf2DDlmXYxJYixA/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+16.08.20.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgqmzBvs9VT_V87loldl3w6jYlio5oqN3IPcKCWZg4Xn3BhAyhRL03OuzOC2hDKIsnuSBVnAtc6-CUPPdHtuRQiODLUBL6MGVa2a4uq1vWBOvUW9x9p4ku9T66jWoSuf2DDlmXYxJYixA/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+16.08.20.png" height="159" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図(1) Googleアカウント登録画面</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<div>
ともあれ、Gメールのアドレスを取得できたらグーグルアカウントがとれたと言うことですので、あとはとれてからのステップに移ります。アカウント設定に際してプロフィールの設定があると思いますが、このプロフィールは作られたブログの右横に表示されますので、先生が誰なのかについて読者に伝えたい内容を書きます。プロフィールの設定なしでアカウントをとった場合には、<a href="https://www.google.com/settings/personalinfo">https://www.google.com/settings/personalinfo</a> からいつでも編集できます。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
2) Bloggerのブログを始める。</h3>
<div>
<a href="http://www.blogger.com/home">www.blogger.com/home</a> へ行って、もしまだログイン状態になってなかったらログインします。そうするとBloggerダッシュボードってページが出て、「新しいブログを作成」のボタンが現れる筈ですので、それを押します。図(2)のような新しいブログを作成するポップアップが出ますので、ブログ(全体)のタイトルとアドレスを入力します。これは自由にお考え下さい。ブログのデザインなどは、後で考えることにして、今は「シンプル」を選び、「ブログを作成」ボタンをクリック。例えば図(2)では私は「M先生用テスト」というタイトルのブログを作る、ということにしています。これはブログ全体のタイトルおよび先生のブログに読者がアクセスする場合のアドレスになりますので、どちらも考えて分かりやすい物にされると良いでしょう。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjJ7YlkhrDSjeyTMLPGOATCuMs9Xf6NZPDQKcAo5FrM6DM9jLjP3FF1Qc3j27GI6Pl08dXeDs59uw3hO3fucXnlfLf2Z2Zu8dUwwW77gc_QOFS-PDqQQvlMXDufUVIWfcFw02T0ixurdg/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+16.37.38.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjJ7YlkhrDSjeyTMLPGOATCuMs9Xf6NZPDQKcAo5FrM6DM9jLjP3FF1Qc3j27GI6Pl08dXeDs59uw3hO3fucXnlfLf2Z2Zu8dUwwW77gc_QOFS-PDqQQvlMXDufUVIWfcFw02T0ixurdg/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+16.37.38.png" height="268" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図(2) 新しいブログを作成場面</td></tr>
</tbody></table>
で、「ダッシュボード」に自動的に戻り、ブログ一覧の中に私の例で言うと「M先生用テスト」が現れますので、その「ブログを開始する」をクリックすると、もう「投稿作成」ページが現れます。それでタイトルを記入して中身を書いていけばもうブログのできあがりです。簡単な画面装飾もできますし、見出し、小見出しなどもつけることが出来ます。写真の挿入もリンクも自由です。例えば書いている途中のこの投稿の編集場面は図(3)みたいな感じです。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjvOQ66_gdybQ8tST0gnSPYqKxxYwmgxznA-PwkeFpMNc4vxtPm2vcQyt5hRr1F1Tka6lUxvv77_nCDszDuAPv6ryttM3WjEfJDq2pSyS5Y42SE3WpfOrMBV0Bchb1WnenoVb8ms8uX7g/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+17.24.18.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjvOQ66_gdybQ8tST0gnSPYqKxxYwmgxznA-PwkeFpMNc4vxtPm2vcQyt5hRr1F1Tka6lUxvv77_nCDszDuAPv6ryttM3WjEfJDq2pSyS5Y42SE3WpfOrMBV0Bchb1WnenoVb8ms8uX7g/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+17.24.18.png" height="196" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図(3)投稿編集画面</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
先生の場合、主たる目的が論文やエッセイの公開にあるのですから、右側の「ラベル」が大事です。これは自分で自由に設定することが出来るので、例えば「論文」「劇評」などと分けると良いと思います。あるいは一つの論文を複数の投稿で公開される場合、論文タイトルをラベルにしても良いかもしれません。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
また、右側の「オプション」で閲覧者のコメントを許可するかどうかを個別に決めることが出来ます。出来上がったら「プレビュー」で見て「公開」で公開すれば終わりです。新しい投稿をする場合には先ほどの「ダッシュボード」のページから鉛筆のマークをクリックします。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
<br /></div>
<h3>
ブログの基本的な設定をする。</h3>
<div>
さて、以上の手順で作ったブログの見かけは図(4)みたいな感じです。(自己紹介欄だけ私のプロフィールになっていますが)。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjaZrRO1N4_LKyUPCFh6nwVKN-uSAiMiN-4GFgi8d7mVHmZjGEzftUdimTgEzdAVAvsmW0cQtQfnFMfrsvAH4oK4FeiOuCJpasB_aCsRraLXUE_cV8P4oO9AKFu7MImriqx-HkSpwLaLw/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+17.26.37.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjaZrRO1N4_LKyUPCFh6nwVKN-uSAiMiN-4GFgi8d7mVHmZjGEzftUdimTgEzdAVAvsmW0cQtQfnFMfrsvAH4oK4FeiOuCJpasB_aCsRraLXUE_cV8P4oO9AKFu7MImriqx-HkSpwLaLw/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+17.26.37.png" height="199" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図(4)出来たブログの見かけ</td></tr>
</tbody></table>
さて、これではどんなブログかトップページでは分からないので、設定でブログの説明を書きます。ダッシュボードから自分のブログのタイトルをクリックすると図(5)の「概要」画面に移ります。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi8sG6UNnlIaDnGgYXo_I_DF-rtiNTs8W-Fi8xptWmbOxhCZ5de1RLkeJJkXQvngW5v8l8n5fElEELlRUtFZMdnhYobItcxvXMtk3fh9cpJHMbcc6Hfbj1_I1OIlibhBYjDs1TyZgS0dQ/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+17.36.54.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi8sG6UNnlIaDnGgYXo_I_DF-rtiNTs8W-Fi8xptWmbOxhCZ5de1RLkeJJkXQvngW5v8l8n5fElEELlRUtFZMdnhYobItcxvXMtk3fh9cpJHMbcc6Hfbj1_I1OIlibhBYjDs1TyZgS0dQ/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-13+17.36.54.png" height="229" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図(5)概要画面</td></tr>
</tbody></table>
この中で大切なのは左一番下の「設定」の項目です。それをクリックすると下に項目が開くので、まず「基本」で「ブログの説明」のところを編集して、先生のブログの説明を書きます。この説明は基本的にブログタイトルの直下に現れます。このへんいつでも直せるのでとりあえず考えることを書いて下されば結構です(図(6))。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgijmBfJqk79bG75PstpkfR0VwPOBCQp6mQN3tf_w10kvyXrqB7KnxyTbHDDKyCUh8PL9OYrEiYlyblFjTNJeK2aJT4hXNoOSrfCaepSiGgtczWK_liwW1U-Nre02CoWQPRJ9Hg6U0KhQ/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-14+0.51.55.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgijmBfJqk79bG75PstpkfR0VwPOBCQp6mQN3tf_w10kvyXrqB7KnxyTbHDDKyCUh8PL9OYrEiYlyblFjTNJeK2aJT4hXNoOSrfCaepSiGgtczWK_liwW1U-Nre02CoWQPRJ9Hg6U0KhQ/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-14+0.51.55.png" height="172" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図(6)基本の設定</td></tr>
</tbody></table>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
</div>
<div>
次に同様に「設定」下に開かれた「投稿とコメント」をクリックして「コメント」を承認するかどうかを決めます。迷惑コメントを避けるのならコメント不可にするのが確実でしょうし、議論したいというのであれば、Googleアカウントのユーザのコメントだけを許可する設定にすれば良いと思います。たいていの人はGoogleアカウントをお持ちでしょうから。私のようなマイナーなブログには、コメント来たことがないですけれど。「設定」の上の「テンプレート」を開けばブログの基本的なデザインをいろいろと変更できます。これはある程度慣れてから手をつければ良いと思います。とても大事なことは、自分が編集するときにアクセスするアドレス(基本的にはblogger.com/home)と公開されるアドレス(****.blogspot.com)とは異なっていますので、他の人にブログを教えられる場合には、後者の方を提示する必要がある、という点です。<br />
<br />
<h3>
ワードやPDFの論文をリンクする。</h3>
</div>
<div>
先生のご希望は自分が書く論文をブログなどで公開することだったと思いますが、その場合、論文そのものはBloggerに直書きするのではなく、ワードとかで作ると思いますので、それをどのようにブログに載せるかが問題になります。注の処理を気にしないならば、ワードで作ったものをコピーペーストでブログに貼れば良いのですけれど、そのとき書式がそのまま保たれる保証はあまりありません。たぶん崩れると思います。</div>
<div>
それを避けるには</div>
<div>
(1) ワードやPDFのファイルは別にアップロードしてそれへのリンクを貼り、ブログ上では簡単な説明に留める。</div>
<div>
(2) ブログ上でワードやPDFがそのまま読めるような仕方で貼り付ける。</div>
<div>
どちらも可能ですが、後者は結構面倒です。とりあえずは(1)の方法をお薦めします。その場合、自分の論文をアップロードする場所が必要になります。そうしたものとして無料でパソコンにインストール出来て5GBの容量があり、公開も簡単なDropBoxというサービスをお薦めします。</div>
<div>
<br />
<a href="https://www.dropbox.com/" target="_blank">DropBoxというサービス</a>(クラウドサービスと呼ばれるものの一つ)は、登録してソフトをインストールすると、自分のパソコンにDropBoxのフォルダが作られ、そのフォルダの中にあるファイルは自動的にインターネット上に保存され、同期されるというもので、その中でにあるPublicというフォルダに仕舞ったファイルは、自動的に誰でもダウンロード出来るように公開されている、という仕組みです。インストールも簡単ですし、ネットでつながっている限り、書き換えたファイルは直ちにネット上にも保存されます。注意点としては、Publicフォルダにまだ公開するつもりのない未完成のファイルを置かないことくらいです。Publicフォルダに入れたファイルを右クリックすると「公開リンクをコピー」という項目が現れますので、それをブログに貼り付けます。貼り付けるには、そのファイルをリンクしたい文ないし単語(たとえば「こんな論文を書きました」という文を選択した状態で、Blogger画面の上にある「リンク」をクリックすれば図(7)のような画面がポップアップしてきますので、「リンク先のURLを指定して下さい」という枠内に、コピーした「公開リンク」をペーストすればできあがりです。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVzrv5utmtmUsSgBQT5dWJ4JWG_cGVnvqS5Uos1uYVJlvuccXMcvyf1qNAakhnDGtjE7KmO1LYtwNs9pSgKaddeJVJWgTcKmftK8aFjdu6T1_GmsMNvPaooFeyioycrfjK70vtL2fGjw/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-14+1.26.04.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVzrv5utmtmUsSgBQT5dWJ4JWG_cGVnvqS5Uos1uYVJlvuccXMcvyf1qNAakhnDGtjE7KmO1LYtwNs9pSgKaddeJVJWgTcKmftK8aFjdu6T1_GmsMNvPaooFeyioycrfjK70vtL2fGjw/s1600/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88+2014-01-14+1.26.04.png" height="194" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図(7) リンクを編集する画面</td></tr>
</tbody></table>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
書いた論文は、Googleなんかでも検索されますし、また、学会などで「会員サイト」などのリンクを作るのも一つの考えとしてあるかも知れません。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
それでは、良きブログ生活をお楽しみ下さいますように。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
</div>
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<br /></div>
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北野研究室http://www.blogger.com/profile/18286469144653836949noreply@blogger.com0