ほとんどCDを買わなくなった。CDを買ってもスピーカーで聴くことがなくなり、iPhoneかiPodに入れて聞いているので、音源をモノで持っている意味がよく分からない(スピーカーで聴くと何となく音質が違うような気はするのだけれど)。一番大きな要素は値段の違いだけれど。
クラシックの場合、常にiTunes Storeにあるとは限らないし、圧縮音源とは言え出来るだけ良い音で聞きたいしで、いくつかのサイトで買っている。今の視聴環境は音源の善し悪しなどあまり分からないけれど、いつか高級ヘッドホンを買うかもしれないし…
iTunes Storeだと大体一枚9.99ドル(参考価格:実際に買うにはアメリカに住所が必要だし、アメリカで決済できるカードがなければeBayでiTunes Giftcardを買わねばならないので一割近く高くなる)、日本のiTunesだと1500円が標準かしら。
www.classicsonline.comも大体同価格帯で、商品によってiTunesより高かったり安かったりする。320kbpsのMP3なので、同価格の場合にはこちらの方が良い。ここは、一部の商品だけ日本には売れない、って言われるけれどほとんどの場合大丈夫だ。
今日、新年だしマッケラス指揮のドヴォルザークの「新世界」でも買おうと思って、いろいろ見てたけれど、http://xw.7digital.comってところで、プラハ交響楽団との「新世界」を含む六枚組のアルバム( Life with Czech Music)が10.99ドルで売っているのを発見。変なサイトではないのかと疑ったが、iPhone用ソフトを出しているところだし、まあ詐欺サイトではなさそうだと判断して購入した。iTunes Storeだと29.99(4500円)ドルだ。320kpbsのAACなので、iTunes Storeよりも音質は良い筈。
このサイトはもともとイギリスのなので、マッケラスの演奏がとても多いのも魅力的だ。また、ほとんどの音源が、組み物も含めて上限10.99ドルで買えるので、一所懸命探せばお買い得は他にもありそうだ。
「新世界」はこれで、ダウスゴー、ノリントン、マッケラス、マーツァル、マゼール、バーンスタインを持っているのか。ピリオド志向だ(マッケラスもビブラートは使うけれど基本的にはピリオドの人、というかイギリスのピリオドのパイオニアの一人で、指揮台にストップウォッチを持ち込んでいた)。
日本とヨーロッパでは(いくつか例外があるけれど)レコードの著作隣接権保護が演奏後50年なので、そろそろステレオの結構音質の良いのがパブリック・ドメインで出てくるようになる(永井幸輔弁護士の解説がこちら)。レコード産業は、クラシックに関しては、ピリオドにしないと生き延びられないだろうなぁ(法律が変わって70年とか100年になるとまた話は変わってくるだろうけれど)。まあ、たとえフリーでないにしても、音質がとても上がったのが実感できるということでもない限り、クラシックのレコードは過去のレコードとの敵がどんどん多くなる戦いを生き延びないと行けない。一つ一つを安くしてカジュアルに買えるようにする(HJ Limのベートーヴェンピアノソナタ全曲9.99ドルみたいな)、これまでになかった響き(ピリオド演奏、マーラー版のベートーヴェン第九、ブルックナーの改定版演奏など)を追求する。あまり知られなかった作曲家や作品を出す。カジュアルに出すようにする(演奏会の「記録」としてレコードをサクッと出す)のが良いのだろうなぁ(デュダメルのレコードやコンセルトヘボウの配信なんかそんな感じ)。名盤・決定盤を何度も聞くよりも面白そうな新しい演奏をダウンロードして聴くってなって行くと、クラシックも敷居が低くなって親しみやすくなるかもしれない。
追記1:7digitalの価格、やっぱり安すぎるのがある。ブロムシュテットやインマゼールのシューベルト交響曲全集もクリヴィヌのベートーヴェン交響曲全集もゲルギエフLSOのマーラー全集も9.99ドルだ。組み物狙いだなぁ。
追記2:調子に乗ってミンコフスキーのハイドン『ロンドン』交響曲集を買ったらダウンロード出来なかった。いまクレーム中。お返事くれるといいなぁ。これ、iTunesだと15.99ドルで結構安い。classicsonline.comだと39ドルくらいする。←これは結局ダウンロード出来ないと言うことでrefundされた。たぶん値段設定がいい加減だったのだろう。上記のゲルギエフのマーラーも買おうかと思っていたが、これも出来ない可能性があるか。
追記3:あと去年はHyperion recordsでもダウンロードで買った。何を買ったのか覚えていないのだけれど…。
0 件のコメント:
コメントを投稿